楽天初5連勝「下妻物語」から「逆転V物語」加速(日刊スポーツ)

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<楽天3-0ロッテ>◇24日◇楽天生命パーク 苦労続きの「下妻物語」から「逆転V物語」が加速する。高卒8年目の楽天下妻貴寛捕手(26)が、プロ初本塁打となる先制決勝ソロを放った。2回にロッテ岩下の初球直球を左翼席へ運んだ。18年に右肩のけがから育成契約、昨季は独立リーグへの派遣も経験。試合前時点で打率0割台だった「8番」打者が、値千金の通算3安打目でチームを今季初の5連勝に導いた。2位ロッテとは2・5、首位ソフトバンクまで4・5ゲーム差に迫った。 【写真】先制のソロ本塁打を放ち笑顔でダイヤモンドを一周する下妻    ◇   ◇   ◇ スクリーンには「063」。まさか…のシーンに観客がわいた。2回2死。主役は8番下妻。ロッテ岩下の初球、ど真ん中147キロ直球を、ドンピシャで捉えた。左翼席前段へ先制のプロ1号。「一番打ってびっくりするバッターが打ったと思う。入ってくれ! と思いながら走りました」。引き立て役の岩下に唇をかませ、じだんだを踏ませた。8年目で通算3安打目。まさに値千金の1発だ。 栄光から始まった「下妻物語」は回り道の連続だった。山形・酒田南で身長186センチの大型捕手として名をはせた。12年ドラフト4位で地元東北の楽天へ入団。4年目の16年にはU23W杯で侍ジャパンのユニホームも着た。だが、17年までの5年間で通算13試合出場で1安打のみ。右肩のけがも重なり、18年オフに育成契約。昨季7月には出場機会を与えるチームの方針でBC武蔵へ派遣された。 たどり着いた地で活力を得た。真新しい道具でなくとも、大人数が集まる球場でなくとも、目を輝かせながら白球を追う独立リーガーに初心を思い出した。「プロ野球は恵まれているなと。感謝の気持ちを強く持ちました」。昨季2軍監督を務めた三木監督は「一生懸命リハビリをしていた姿も見たし、独立リーグで学んできたことも逐一報告してくれた。ずっと見てきたのでいろいろと感慨深いものはある」とかみしめた。 ロリータ…ではなく、あごひげを伸ばしたワイルドな風貌。先発松井を始め、落ち着いたリードで完封勝利をしっかり引き寄せた。「13年は違うチームの人が優勝したような感じだった。自分が携わった中で優勝したい」。「下妻物語」の主役がいっそう輝きを放つ。【桑原幹久】 ◆下妻貴寛(しもつま・たかひろ)1994年(平6)4月15日、山形県

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(2020/09/24)