三谷幸喜氏のネタバレトークに松本幸四郎「やめて」（日刊スポーツ）
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シネマ歌舞伎「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」（10月2日公開）の完成披露試写会が24日、都内で行われ、作・演出の三谷幸喜氏、歌舞伎俳優松本幸四郎、片岡愛之助が登壇した。
【写真「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」の完成披露試写会に臨んだ三谷幸喜、松本幸四郎、片岡愛之助
江戸時代にロシアに漂着した大黒屋光太夫を主人公に、昨夏に東京・歌舞伎座で上演した新作歌舞伎を映画化。三谷氏は「この1年で相当なことが変わりまして、今年だったら作れない作品。満員のお客さんがいて、大きな仕掛けがあって、今ではできないことなので感慨深い。早くああいう形のものを舞台でできたらいいな」と話した。
見どころを言いたくて仕方がない三谷氏は、これから観賞する観客を前に「まだ見てないから分からないと思うけど、オープニングは原作のみなもと太郎さんがアニメで出てくる」「見てほしいのは、最後のクライマックスの別れのシーン」「これも言っちゃうんですけど、ロシア語が出てきます」など、ネタバレすれすれのトークを繰り広げ、幸四郎が「やめてください」と必死で止める場面もみられた。
歌舞伎勢がTBSドラマ「半沢直樹」で活躍中。三谷氏は「歌舞伎の方々はお芝居の型ができているから、アドリブがすごい」と強みに触れ「台本の空気が変わっちゃって戻らないので僕は俳優がアドリブをするのを好きじゃない、認めていないのですが、歌舞伎の方々はどんなにそれを外してもすぐに戻る。歌舞伎に関してはアドリブ解禁です」。また「なぜ猿之助さんはここにいないのか。三谷が怒っていたと言っておいてください」と会場を笑わせた。
「風雲児たち」の公演中は、故志村けんさんが見に来てくれたという。「（出演者たちが）みんなやたら志村けんさんのネタをやるのでおかしいなと思ったら、志村さんが見に来てくださっていた。志村さん、どう思ったのかな」。幸四郎が「無反応」と伝えると爆笑が起き、三谷氏は「うれしいです、見に来てくれて」と話した。
