マスク姿だからこそ本心がわかる。表情分析実験が教える「顔の上半分」の正直さ(HARBOR BUSINESS Online)
【リンク先抜粋】
顔の下半分には口があります。口の周りの筋肉は、話すこと、食べることを中心に、平生より、よく動かしています。そのため、意図的なコントロールが容易です。一方、顔の上半分の筋肉は、顔の下半分の筋肉よりも動かす頻度が少ないため、意図的なコントロールが難しいのです。顔面筋も筋肉ですので、鍛えられていない、つまり、動かされていないと、自在に操ることが出来ないのです。
具体的な研究を一つ紹介したいと思います。
実験用の部屋に、封筒に入れられた映画のチケットがあります。ある実験参加者はそのチケットを盗みます。別の実験参加者は盗みません。その後、実験参加者はインタビューを受けます。チケットを盗んだ参加者は「盗んでいない」とウソをつき、盗んでいない参加者は「盗んでいない」と正直に答えるよう指示を受けています。
また、実験参加者は、私たちがウソをつくときの傾向として、「騙す喜び」といい「口角が引き上がってしまう」ことがある、さらに、ウソが露呈する可能性に恐怖を感じ「眉が引き上げられてしまう」ことがあるという知識が与えられてます。ウソをついている場合、質問者をウソがばれないように、真実を述べている場合、質問者に誤解されないように、これら二つの動きを抑制するように指示されています。
実験の結果、口角が引き上がる動きの出現率に比べ、眉が引き上げられる動きの出現率は低下しないということがわかりました。