なぜ韓国作品の日本版タイトルやポスターは「ああなる」のか? 残念過ぎる「改変」の主犯とは(HARBOR BUSINESS Online)

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 まず紹介したいのが、日本でも話題を呼んだ『新感染』(2016)だ。  原題は『부산행(釜山行き)』という極めてシンプルなものである。ソウル発釜山行きの高速鉄道KTXの車内で起こる感染爆発、凶暴化する感染者たちから生き残り、目的地に生きて辿り着けるのか、というストーリーを、余計な情報や先入観を与えることなく、端的に伝えているタイトルとなっている。  邦題の「新感染」は、日本の“新幹線”とかけているのであろうが、そもそも舞台となっているKTXは高速鉄道であり、新幹線とは少し違うものなので、韓国通の視聴者の中には違和感を覚えた人も多いのではないだろうか。このように韓国映画が日本に来ると、原題と全く変わってしまうものが多々ある。  ポスターデザインも変更されている。この作品は確かにゾンビもの、サバイブものでもあるが、ただそれだけではなく、愛する者を命がけで守ろうとする登場人物たちの姿を描いている。人間ドラマとして作品に深みを持たせることで、他のゾンビ映画と差をつけた作品だ。  そこを踏まえた上で、どちらのポスターが作品の内容を的確に、効果的に伝えているかといえば、どうしても韓国版であると言わざるを得ない。  日本版のポスターでは列車やヘリコプターが中央に大きく描かれ、ただのサバイブもののような印象を受けるのに対して、韓国版ポスターでは中央に娘をしっかりと抱きしめる主人公の姿が描かれているからだ。

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(2020/09/24)