棚原安子さん、80歳で少年野球チーム「山田西リトルウルフ」の現役指導者に迫る(スポーツ報知)

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 大阪・吹田の少年軟式野球チームに、80歳でノックを打ち続ける現役の女性指導者がいる。「山田西リトルウルフ」の“おばちゃん”こと棚原安子さん。夫の長一(82)さんとともに創設したチームは来年50周年を迎え、送り出したOB・OGは1200人を数える。「野球を通し、世の中で働ける子を育てる」をモットーとする“おばちゃん”の指導方針に迫った。(取材、構成・菅原美沙)  残暑厳しい9月上旬のグラウンド。強い日差しが照りつける中、子どもたちから「おばちゃん」と呼ばれる棚原さんは、約1時間ぶっ続けでノックを打っていた。「体の真ん中で取るんや!」「腰が高いで!」。とても傘寿には見えない活力だった。  「生身の体は精神力で動かせばいい。せっかく世の中に生まれてきて、よく生きて100年。100年しか生きられないなら、減らない体を動かさないともったいない。子どもの前では、すごいエネルギーが沸くのが自分でも分かります」  1972年に吹田市に引っ越した際、長一さんと「山田西リトルウルフ」を創設した。現在は小学1~6年の約130人が在籍する。  「小学3年生だった長男や、近所でボール遊びをしていた子どもたちに『おばちゃん、おっちゃんと野球やらへん?』と声を掛けて10人ぐらい集めたのがきっかけ。まさかこんなに続くとは思ってなかったです」  創設当初は道具を買う余裕がなかったため、住んでいた団地の新聞回収をして資金に充てた。現在も会費は少年野球チームとしては破格の月1000円(1、2年生は月500円)。年間200万円ほどの活動費を賄うため、5、6年生が毎月交代でビラ配りをし、全児童で回収に励む。  「最初は団地160戸の新聞回収をして850円を集めました。そのお金がキャッチャーミット代になったんです。今も子どもたちがビラの入れ忘れとかをすれば、私の所に連絡が来る。8月は5年生の担当やったんですけど、2か所ほど忘れたみたいで。9月ももう一度5年生がやり直しです。お金をもらっている仕事なので、責任を持ってやってもらわないと」  1年生でもユニホームは自分で洗濯するよう促し、飲み物も自ら作って持参させる。少年野球にありがちなお茶当番制は存在しない。「体を気持ちよく動かせる人間」に育てることが、いずれは「世の中で働ける子」につながると考えるからだ。  「12歳ぐらいまでに性格は出来上が

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(2020/09/24)