『ミッドナイトスワン』内田英治監督 自分を救ってくれた映画に恩返ししたい【Directors Interview Vol.79】(CINEMORE)

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Q:『ミッドナイトスワン』完成度がすごく高くて、監督の気概がスクリーンからビシビシ伝わってきました。映画が完成した今どんなお気持ちでしょうか。 内田:このコロナ禍で、色々と不安があるのが正直なところですね。実は海外で撮影する予定のシーンもあったのですが、コロナの影響でロケに行けず、撮影も4~5ヶ月ストップしていました。 ただでさえ人が入らなさそうな映画なんですが(笑)、もうちょっと世の中が多様的になればいいなと思って作ったので、少しでも多くの方に観て欲しいですね。 Q:今回は草なぎ剛さんが主演で、全国のシネコンで流れるメジャー作品です。これまでの内田作品からすると、上映規模がかなり広がりますね。 内田:やっぱりこういう内容の映画だと、いわゆるインディーズシーンで活躍する役者さんが主演になりがちなのですが、それを今回、草なぎ剛さんがやってくれたのはすごく新しいなと思います。 海外って、ハリウッドスターがインデペンデントを応援する状況があると思いますが、今回の流れはそれに近いなと思っています。僕自身がインディーズとメジャーの融合を目指していまして、今回はまさにその一作目として、すごく力を入れて撮りました。 日本の場合はインディーズとメジャーが両極端で、ちょうどその中間みたいなものがないんです。アメリカのA24みたいに、インディーズとメジャーの中間くらいの映画が、日本でもどんどん作られるといいなと。 Q:メジャーに近づくほど、オリジナルで企画を通すのは難しいのではないかと思います。内田監督の作品を振り返ると、本作も含めて比較的オリジナル作品が多い印象がありますが、オリジナルにこだわる理由と、それを実現させる秘訣を教えてください。 内田:僕は助監督経験がなくて、「週刊プレイボーイ」で雑誌のライターを11年間やっていました。基本的に書くのが好きなんですね。脚本家も2年間やっていて、自主映画を作るというよりは、ストーリーばっかり書いていたんです。そんな流れもあって、映画制作においては、脚本とキャスティングの2つにすごく重きを置いているんです。そういう意味で、やっぱり自分のオリジナルストーリーというのは大事にしたいですね。 あとは企画を通すにあたって、オリジナルを書いている人は強いですよね。まず、企画から降ろされない(笑)。 Q:なるほど。 内田:これ、日本

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(2020/09/24)