「女性に人気」 昭和の価値観丸出し…「決めつけ」止めどき テレビ用語の基礎知識(夕刊フジ)

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 【テレビ用語の基礎知識】  情報番組を見ているとよく「女性に人気」という言葉が出てきます。新しいお店や流行の商品を紹介するコーナーでは定番ですね。例えば料理なら「野菜がたっぷり使われてヘルシー」とか、「カラフルでインスタ映えしそうなカワイイ見た目」とか、そんなものが「女性に人気」と紹介されます。  お店ならだいたい「小洒落たカフェ」とか「オーガニックにこだわった」みたいなノリなら「女性に人気」という言葉がセットです。  なんとなく「そうかな」と思って流してしまいがちですが、考えてみると意味がよく分かりません。私の周りにいる女性には「肉料理が大好きで、ヘルシーなんて気にしたこともない」という酒好きもいますし、「カワイイ料理とかインスタ映えとかクソくらえ。美味しいものはみんな茶色いんだ」と豪語して憚らぬ女性もいます。汚い店しか行かない立ち飲みマニアも、オーガニックを胡散臭いと思っている女性も当然います。  ざっくり言って人類のおよそ半数は女性ですから、「女性に人気」っていうくくり方がそもそもかなり雑です。つまりそういう言葉を使う番組はたぶん雑に作られています。「男性に人気」っていう言葉を聞いたことがありますか? 「このカツ丼はボリュームたっぷりで味付けも濃いので男性に人気です」というナレーションをもし聞いたら、「おいおい、俺はボリューム少なくていいし、薄味が好きだよ」と思う男性もいるのではないでしょうか。  実際に女性人気が高い商品なら「注文する人の○割は20代の女性」みたいな具体的な情報にすべきですし、そもそもその性別情報いらなくね? と思います。  ヘルシー志向でインスタ映えが好きなオーガニックお洒落男子だって当然いるわけで、「ヘルシー志向な人に人気」と紹介すればいいわけです。「女はこうだ」とか「○○人はこうだ」とか決めつける単純な思考は、たぶん不幸しか生まない気がします。  テレビCMは若い女性がターゲットになっているものが多いので、そもそもテレビは女性が主要顧客だと言われています。しかしテレビを制作する側のおエライさんはなぜかほぼ男ばかりなので、なんとなく「女子供はこんな感じがきっと好きだろう」という昭和な感じの価値観でいまだに番組を作っている感じがしてなりません。でももう雑で無神経な「決めつけ」の番組制作はそろそろやめませんか。  「女性に人

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(2020/09/24)