「半沢直樹」でも会議室さえ押さえられない事態 ドラマ制作減少で新人タレント養成にも影響(夕刊フジ)

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 【緊急リポート ポストコロナの芸能界をいく】  「これまでは絶対にありえないことですが、あの『半沢直樹』(TBS系)でさえロケ場所に困っている。会議室さえ押さえられない。医療ドラマにいたっては崩壊といっていいほど撮影ができない」(ドラマプロデューサー)  ドラマの撮影現場はコロナ禍の直撃を受けた。今年10月放送と目されたテレビ朝日系『ドクターX』は来秋に延びたという。オペの撮影ができるロケ現場がないからだ。  「医療ドラマの場合、オペ室のシーンは欠かせない。大学病院をはじめ大病院の手術室はいまや借りられない。ましてや3密を避けるため、スタッフ、タレントたちが病院内にすら入ることができない。当分、医療ドラマは難しい。数字が期待できるだけに各局とも落胆しています」(ドラマプロデューサー)  医療ドラマに取って代わるのは、食傷気味の刑事ドラマ。もうおなかいっぱいだが、数字(視聴率)が取れる番組はほかに見当たらない。  そして安易な恋愛ドラマが多くなる。またギャラの安いタレントを集めたお笑い番組が増える。コロナ禍でテレビを見る人が増えたというが、それでも若い視聴者はYouTubeを見る。結局テレビを見るのは高齢者だけ。視聴者離れが加速した後に来るのはテレビの劣化だ。  特に厳しくなりつつあるのは、新人タレントの養成だ。テレビドラマの制作が減少しているため、新人を起用するキャパがない。かといってネットドラマでも無名の新人の起用は難しい。新人タレントは厳しい時代が到来している。  一方、コロナ禍で収入減のテレビ局がリストラで狙うのは部外者であるフリーアナと思われるが、意外や意外、彼らの仕事は安泰だとか。  「局アナだけを使うとスポンサーから安上がりに番組を作っていると思われて、スポンサー料を値切られる。だからフリーアナを使わざるを得ない」とある民放ディレクターは内幕を暴露する。  芸能プロダクションの大きな収入源だったCMも激減した。弱小プロダクションの倒産も珍しくなくなり、俳優は解雇されて路頭に迷う。しかし俳優のバイト先も減少している。手に職のない俳優、タレントは帰省するしかない。だが田舎に帰っても仕事はない。  タレントたちの受難の日々は続く。 (芸能文化評論家・肥留間正明)

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(2020/09/24)