米最高裁判事の死、オバマ指名拒否の共和党が選任急ぐ(ニュースソクラ)

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 大統領選まで46日となった日本時間19日午前(米時間18日)にリベラル派の旗手ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事の訃報が飛び込んできた。  4年半前の2016年2月、オバマ政権最後の年に、保守派だったアントニン・スカリア判事が亡くなった時、共和党上院院内総務のミッチ・マコネルは「選挙の年の後任判事任命は控えるべき」と主張してオバマの指名したメリック・ガーランド判事の承認手続きを拒否した。  今回もまたその轍を踏むものと直後は誰もが予想した。その同じ人物がよもや前言を翻し、自党の大統領トランプこそが今すぐ後任を指名すべき、と口にするとは思わなかった。かくしてこの後任判事の任命はにわかに大統領選挙の最大の争点の1つ、同時に新たな火種の1つになった。  マコネルの理屈はこうだ。  「1880年以来、上院は上院少数派党の大統領が任期最後の年に指名する最高裁判事を承認したことがない。16年2月のスカリア死亡の後のオバマ指名拒否もその例だ。しかし共和党は16年の大統領選挙、18年の中間選挙の2回ともトランプ大統領と一緒に仕事をするという公約の下、上院で多数派党となった。よって有権者の信を受けた多数派党として、今回はトランプの指名受理が当然の仕事である」  大統領選で不利とされるトランプはこれも支持固めに利用しようと、中絶権の否定を悲願とする福音派取り込みの後任判事を指名する。上院で承認されれば最高裁は6対3で今後数年以上にわたって保守派が主導権を握ることになる。するとたとえバイデンが大統領になっても、様々な政争の果てに裁判に持ち込めばこのコロナ禍の最中であってもオバマケアは撤廃され、妊娠人工中絶は禁止される──。  しかし、ここで共和党に別の論理が台頭し始めてもきた。つまりもし最高裁がトランプ指名の3人目の判事で6対3の保守体制で固まったら、保守派の政治的理想はそこで保証され、べつにトランプが再選されなくとも、あるいは両院議員選でも共和党に投票しなくて大丈夫だとなって、支持者が投票に行かなくなるのではないか、というものだ。  トランプの後任指名を受け、それを承認するかどうかの上院審議は通常2カ月ほどかかる。米連邦議会の議員の交代は大統領と同じ1月なので、後任判事の上院承認は選挙は終わっていても旧議員が投票する。大統領選や連邦議会選の結果をにらみながら状況は

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(2020/09/24)