藤井聡太棋聖「大師匠」の墓前にタイトル獲得報告(日刊スポーツ)

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将棋の第91期ヒューリック杯棋聖戦を17歳11カ月の史上最年少で制し、初のタイトルを獲得した藤井聡太棋聖(王位=18)の就位式が23日、都内のホテルで行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のためパーティーは行われず、式だけ。一方、式の後に記者会見するという、前例のない形となった。会見では、藤井の師匠である杉本昌隆八段(51)の師匠、故板谷進九段の墓前に、タイトル獲得の報告をしたことを明らかにした。 【写真】賞杯を手にする藤井聡太棋聖    ◇   ◇   ◇ 就位式に臨んだ藤井は、少し緊張していた。タイトル獲得者が式の最後に行う、恒例の謝辞が始まった。「例年とは違う大変な状況の中でタイトル戦を開催していただき、感謝しております。初めてのタイトルであり、多くの得難い経験を生かして成長できればと思います」。今後、何度もタイトルを獲得するたびに行うことになるであろう、スピーチをこなした。 式は異例ずくめだった。通常、お祝いに駆けつけるはずの500~1000人規模のファンはおらず、パーティーもなし。コロナ禍で、出席したのは関係者や報道陣など100人弱。ステージ登壇者も出席者もマスク着用で社会的距離を取り、淡々と進められた。 式の後には異例の会見も行われた。3年前の12月に行われた囲碁の井山裕太名人(当時)の就位式は、同日朝に井山と将棋の羽生善治九段が2人そろって国民栄誉賞という報道がなされたことを受けて、式後に場所を変えて行われた。就位式後の記者会見は、将棋では前例がない。藤井の存在自体が社会現象になっていることの裏返しだ。 22日には、王将戦挑戦者決定リーグ戦で羽生に敗れたばかり。質疑で話が及ぶと、藤井は「ちゃんと寝付けるかどうか心配だった。ちゃんと寝ることができてよかった」と笑った。 忙しい合間を縫い、師匠の師匠「大師匠」に当たる板谷九段のお墓参りをしてきたことも明かした。板谷九段は、「東海にタイトルを」との悲願を掲げ、普及や指導に熱心だった棋士だ。その悲願を実現させた立役者は「タイトル獲得の報告ができたのはとても良かった」と、振り返った。 弟子・藤井について、杉本八段は「これからとてつもない記録を塗り替えていくと思う」と評する。その第1歩となる初の就位式で、藤井はタイトルホルダーとしての責任感をにじませた。「将棋界を代表する立場として、対局では全力を

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(2020/09/24)