大友克洋「AKIRA」第1巻が100刷突破。発売から36年越し(Impress Watch)

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漫画家、大友克洋氏の代表作「AKIRA」第1巻が、講談社コミックス史上初の100刷を突破した。1984年の発売から36年を経ての偉業達成となる。 AKIRAは、2020年の東京オリンピック開催を機に、再開発が進められていた「ネオ東京」を舞台とする本格SFアクションコミック。現在の東京と重なる描写も多く、一部では“予言の書”とも呼ばれている。 コミックス全6巻は1984年から1993年にかけて発売された。第1巻の発売日は84年9月14日。定価は1,500円で、これは当時から据え置きのまま。 同作はアイズナー賞やアングレーム国際漫画祭グランプリ獲得など、世界中で絶大な人気を誇っており、第1巻は発売から版を重ね続け、2020年9月25日に100度目の重版が出来した。 100刷目到達を受け、大友氏は「長きにわたりご愛読いただきまして、ありがとうございます」とコメントを寄せている。 講談社によれば、「凝った造本で製造費のかかる単行本が、長らく定価据え置きのまま、同じ仕様で増刷され続けてきたのは、驚異的なこと」だというが、増刷を重ねるなかで、いくつかの問題にも直面してきたという。 ひとつは製版フィルムの劣化。60刷を超えたころからフィルムが荒れ始めたといい、製版フィルム自体を高解像度スキャンしてデータ化したという。 もうひとつはカバー色の変化。以前は前の刷り色に色味を合わせる形で増刷していたというが、増刷を重ねた結果、わずかな色の違いが大きな変化になってしまい、70~80刷の頃には「海賊版のような装丁」になってしまったという。これを受け、3~4年前から発売当時の色味に戻したとのこと。 また、漫画本文の用紙も生産中止になってしまったとのことで、こちらは100刷から用紙を変更したという。 記念すべき100刷目の第1巻は10月上旬ごろから店頭に並ぶ予定。

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(2020/09/24)