「よくわからない空間に放り込まれた感覚」に陥った内村航平…鉄棒1本で6位に沈み「昔のような輝きを放ちたい」(中日スポーツ)

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◇22日 全日本シニア・マスターズ体操競技選手権(群馬・高崎アリーナ)  体操の全日本シニア選手権が22日、群馬県高崎市の高崎アリーナであった。個人総合の王者から鉄棒のスペシャリストへと転じ、1年ぶりの実戦に臨んだ内村航平(31)=リンガーハット=はミスもあり14.200の6位だった。試合後は「体操は難しい。若い人に負けじと五輪に出場し、昔のような輝きを放ちたいと思った」と東京五輪へ復権を誓った。   ◇  ◇  ◇  役者が違う。内村が代名詞の着地をピタリと決めると、コロナ対策で声援を抑え気味だった客席からも大歓声が起こった。当の内村は顔をしかめていた。「よくわからない空間に放り込まれたような感覚があった。6種目のときは最後の鉄棒に向けてギアを上げていった。今回は1種目しかない。最初からトップに入れることができなかった」。鉄棒1種目に絞って迎えた久々の実戦。百戦錬磨の内村といえど、勝手が違ったようだ。  演技冒頭、新たに取り入れたH難度の離れ技「ブレトシュナイダー」が最大の焦点だった。「他の選手の動画を1万回は見た」と入念に準備していたが、バーをつかんだ位置が悪く、連続技へとつなげられなかった。「落下と同等の減点がされているはず」と内村。得点はまずまずの14点台を出したものの、「悔しい気持ちが8割」。合格点は付けられなかった。  プラス材料はある。「ブレトを使って落ちなかった。その点はよかった」。世界でも限られた選手にしかできない難技を、落下せずにクリアはできた。鉄棒1種目で力を出し切る難しさについても、「場数を踏んでいけばいけるかな」。個人総合で五輪を2連覇した力を、鉄棒にうまく集中できれば―。得点の伸びしろは大きい。  鉄棒に絞った内村が狙う個人枠での五輪出場は容易ではない。それでも内村は「ずっと進化し続けてきた。これだけ期待されている中、やるのが当然だと思っている」。有言実行を体現してきたレジェンドの言葉が頼もしい。

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(2020/09/22)