田中広輔が広島8500号王手弾「前で力強く振る」(日刊スポーツ)

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<巨人10-3広島>◇21日◇東京ドーム 広島田中広輔内野手(31)が球団8500号に王手をかける5号2ランを放った。今季2度目、出場6試合ぶりの「2番遊撃」で出場。試合開始直後の初回に巨人直江から放った先制弾はチームの8499号となった。投手陣は今季最多の19安打を浴び、2桁失点で大敗。2連敗で借金は再び今季ワーストタイの「10」に膨らんだ。メモリアル弾は勝利で飾りたい。 【写真】先制2ランを放った田中広輔を迎える佐々岡監督    ◇   ◇   ◇ 田中広が高めの直球を華麗にさばいた。初回、先頭の大盛が左前打で出塁。迎えた打席で、カウント1-1からの3球目だった。巨人直江の高め144キロを捉えた打球は高々と舞い上がり、右翼スタンド上段に吸い込まれた。試合開始間もない号砲に「上からしっかりたたくことが出来ました。先制点につながってよかったです」と振り返った。広島球団8500号にあと1本に迫るアーチだった。 9月13日の阪神戦以来、今季2度目の2番出場に結果で応えた。かつてリードオフマンとしてリーグ3連覇に貢献してきた男は、今季は不振が続き、主に下位打線の「8番」に甘んじていた。だが9月に入り、じわじわ調子を上げてきた。8月末には打率2割を切る寸前まで落ち込んだが、打率2割4分4厘まで上昇。この日も7回に右前打を放ち、3試合連続のマルチ安打をマーク。9月は打率3割7分7厘と本来の力を取り戻しつつある。「とにかく前で力強く振る意識で、練習から打席に入っています」。試行錯誤を重ね、復調の手応えをつかんでいる。 投手陣は首位巨人に今季ワーストの被安打19本を浴び、2桁失点の大敗。打線も巨人の継投の前に3得点に抑え込まれ、借金は今季ワーストタイの「10」に逆戻りした。下位に低迷する状況に選手会長は「今の位置にいる現実は受け止めて、最後まで諦めずに、ファンの方も多く入るようになっているので、1試合1試合いいパフォーマンスをみせていきたい。若い子にはいい経験になっていると思う」と前を向いた。 首位巨人相手に意地を見せたい。歴代節目のアーチは山本浩二、緒方孝市、前田智徳、鈴木誠也らのビッグネームが奏でてきた。8500号は誰がかっ飛ばすのか。勝利を導く放物線なら最高だ。【古財稜明】

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(2020/09/21)