老々介護で思わぬ悲劇…頑張りすぎる前にSOSを!(TOKYO MX)

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TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。8月21日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、ジャーナリストの長友佐波子さんが“老々介護の現状”について述べました。 ◆ますます増加する老々介護 神奈川県横浜市で同居する102歳の叔母の首を絞めて殺そうとしたとして、元警察署長の男を逮捕。男は自ら警察に通報し自首しており、叔母は病院に運ばれましたが命に別状はないということです。 今回、元警察署長の男は66歳、叔母は102歳と、65歳以上が65歳以上を介護する、まさに典型的な“老々介護”。現在はこのようなケースが増え、在宅で介護し、行き詰まって事件化することが多いと長友さん。 2015年からの5年間で、介護疲れが動機とされる殺人・殺人未遂事件は89件。しかし、長友さんは「これは氷山の一角」と言い、多くの予備軍の存在を示唆。「危険な状態の人がたくさんいるのではないか」と推測します。 現在、高齢者のみの世帯は全世帯の4分の1で、そのうち老々介護は54.7%。75歳以上に限っては3割もおり、「そういう人たちが介護疲れで事件を起こす可能性のある予備軍になっている。老々介護で疲れ果て、思い詰めて事件になる」と長友さん。本来であれば、事件になる前に誰かの手が入ればいいのですが、なかなか周囲の助けが入らないのが現状だと言います。 報道などでは事件のあった家族に関し、「おしどり夫婦だった」、「いい嫁(息子)だった」といった声を耳にしますが、それは周囲からはうまくやっていたように見えているだけ。「本人にはプライドがあり、頑張れると思い込んでいるところもある。その結果、行き詰まっていくところまでいってしまう」と彼らの内心を慮ります。 また、高齢者には「迷惑をかけたくない」、「頑張れるところまで頑張る」といった「子どもや行政への遠慮」もあるとか。一方で、施設に入ることのできない「待機高齢者」が約30万人もおり、「国が施設から在宅に介護方針を転換したので、新しい施設が作られていないなかで空き待ちの方が多い。そうなると待っている間に状況が悪化し、さらに追い詰められる」と危惧します。 ◆老いは“恥ずかしいこと”ではない 総じて長友さんは、「老いは誰もが等しく迎えることだから恥ずかしいことでもなんでもない」

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(2020/09/21)