五輪競技会場、貸し出し好調 陸上・桐生選手も体感 (産経新聞)

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 1年後に延期された東京五輪・パラリンピックの競技会場で、今夏から、所有者の東京都などが施設の貸し出しを始めている。すでに大会や試合も行われ、五輪本番のひのき舞台を自ら体感した選手らが躍動。新型コロナウイルスの感染拡大で期待感がしぼむ東京大会への機運醸成を図るのが最大の狙いだが、会場で「どこから風が吹くかもわかった」など競技関係者らの評判も上々だ。バレーボール会場となる「有明アリーナ」(江東区)では音楽などの無観客ライブの開催も模索されている。(石原颯)  本来ならパラリンピック開幕を2日後に控えていたはずの8月23日。開会式会場の国立競技場で、本格的な陸上大会となるセイコー・ゴールデングランプリが行われた。男子100メートルでは桐生祥秀(よしひで)、ケンブリッジ飛鳥ら「五輪組」が出場。「ドリームレーン」も設けられ、将来を担う高校生アスリートが、来年、大会の華となる世界最速の金メダルを決めるトラックに挑む貴重な経験をした。  前日の22日には小中学校を対象とした大会も開催。中学3年男子100メートルを制した千葉・君津中の藤井清雅選手は「五輪をやる場所で走れたのがとてもうれしい。感触が心地よくて楽しかった」と声を弾ませた。  日本陸連の尾県貢(おがた・みつぎ)専務理事は「一時期はスポーツをやることや『五輪を開催したい』と言うことすら許されない雰囲気だった。国立で大会を開催できたことは機運を作るという意味でも意義があった」と語った。  東京都でも、来年までの猶予期間を有効活用しようと、有明アリーナやボートやカヌーの会場となる「海の森水上競技場」(江東区)などの大会施設の貸し出しを始めた。  競技団体の利用に限るなどの制約を付けた上で利用受け付けをしているが、東京大会後はコンサートやイベント会場としても用いられる有明アリーナでは、今月から無観客の試合や音楽ライブなどをインターネット配信する計画も進められている。  都は今後、選手との交流イベントなどで都民が新施設を訪れる機会を増やす方向でも検討。「大会前に都民に利用いただいて親しみを持ってもらえれば」と都の担当者。新型コロナウイルスの感染状況次第というが、世界のトップ選手が熱戦を繰り広げる施設に一足早く訪れることができそうだ。  一方、大会会場の貸し出しは、メダル獲得を目指す選手の強化という意味でも利点が大き

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(2020/09/21)