正代、しのいで耐えて7勝目 トップ6人、先頭集団に残った(産経新聞)

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 大相撲秋場所9日目の21日、正代が大栄翔との関脇対決を取り直しの末に突き落としで制して7勝2敗とした。 ◇  「正直、無我夢中だった。がむしゃらに残ろうとした結果です」。内容は防戦一方で不格好だった。初優勝と大関昇進を見据える正代にとって、それでも勝ったことに意味がある。  大栄翔との関脇対決。押し込まれ、土俵際の突き落としで同体に持ち込んだ。取り直しの一番ものど輪で押し込まれ、俵に足がかかる。ここで左を差せたことで逆転の芽が生まれた。すくって相手の体勢を崩し、突き落とし。2敗を守り、6人の先頭集団に残った。  ここ1年で確実に力を付けた。3月の春場所は8勝を挙げ、関脇として初の勝ち越し。さらに先場所は関脇で11勝を挙げ、堂々の大関候補に浮上した。  新型コロナウイルス禍で4~6月に相撲を取る稽古ができない時期があり、器具を使った筋力トレーニングに力を注いだ。下半身に筋力が付き、「立ち合いの圧力が増した」と手応えを感じている。  この日こそ苦戦したが、前日までは平均3秒台でやすやすと勝利を手にしていた。もともと相手の攻撃をしのいで勝機を探るタイプだが、今場所は立ち合いからの鋭い出足が目立つ。  穏やかな風貌に謙虚な物言い。相撲取りには珍しい。賜杯もちらつく中で、「千秋楽までけがしないように。とりあえずあと一番。(勝ち越して)肉体的にも精神的にも余裕を持たせていけたら」。闘争心を胸に秘め、マイペースに土俵に上がる。(浜田慎太郎)

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(2020/09/21)