菅首相は「いつも1等」地元商店街に活気戻ってきた(日刊スポーツ)
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横浜市南区が地味にしぶとく盛り上がっている。第99代総理大臣に就任した菅義偉首相(71)の地元で、オシャレな横浜市の中では“下町”の格付けのされるエリア。
【写真】和装品を扱う「あさひや」では990円のマスクを販売
お酒の飲めない菅氏が30年近く愛用する甘納豆が連日売り切れとなり、市場のような安売りで知られる商店街も買い物客が戻ってきた。ただ、新型コロナウイルスでの経済ダメージはまだ深く残っていて祝賀ムードのお祭り騒ぎだけではなく「その先の景色を見たい」と切実な思いも浮かびあがってきた。
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「売り切れちゃって、トラ豆と青エンドウだけなんだよ」と、吉野町(横浜市南区)おもや甘納豆店3代目の網頭(あど)英治さん(63)は話した。1996年から国道16号を挟んだ向かい側に菅氏が衆院選の際の選挙事務所を構え、スタッフの茶請け菓子として購入。菅氏が栗とアズキと大多福(おたふく)3種を気に入って、愛用しているのだ。
3種を、首相に指名された16日から「菅総理セレクト袋詰め」として1000円で販売。「午後4時にはなくなる。今年はコロナで売り上げが3割減だったけど、おかげで持ち直した」とホクホク顔だ。
網頭さんは「でも、横浜橋通商店街さんはもっとすごい」と東側の空を指さした。総延長約360メートルに137店が並ぶ。全域をおおうアーケードの両端、縦約1・8メートル、横約3・4メートルの手作り横断幕が吊され「菅義偉先生、首相総裁 ご就任おめでとうございます。」との文言がプリントされている。
「私が中学生のころから、そこら辺を歩いているおじさんという印象」と和装品を扱う「あさひや」の清水一仁代表(47)は話す。この商店街で菅氏が事務所とするそば店「安楽」ではアーケード改修記念で考案したあんかけそば「よこはまばし」を秘書らと食す。「そばが好きだね。いつも汁も残さず10分以内で食べ切っちゃう。食べるのはいつも1等賞だ」と、安楽の石塚安太郎さん(78)は話した。
新型コロナウイルスの影響で、商店街の活気は完全には戻っていない。各店舗には、菅氏へのメッセージも掲げられていて「意志あれば道あり。私たちはその先の景色をともに見たいと思います」の声も。「たたき上げ」を前面に出し、総裁選で圧勝した菅氏へ、庶民の気持ちを忘れてほしくないという切実なメッセージが刻み込