プーチン氏の親友、英銀行通じて巨額資金を移動=米フィンセン文書(BBC News)
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「フィンセン文書」調査報道チーム、BBCパノラマ
リークされた米財務省金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN、フィンセン)の捜査資料から、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の幼なじみが、米政府の金融制裁を回避しマネーロンダリング(資金洗浄)を行うため、英バークレイズ銀行を通じて巨額資金を移動していたことがわかった。
「フィンセン文書」と呼ばれる2657件の文書を米バズフィードが入手、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)に提供した。BBCの調査報道番組「パノラマ」が、各国の報道機関と提携して、漏洩(ろうえい)文書について報道を進めている。
この資料によると、バークレイズ銀行はロシアの億万長者、アルカディ・ローテンブルク氏について「不審行動報告書(SAR)」をFinCENに提出していた。米ドル建ての不審な取引については、アメリカ国外でのものでもFinCENへの報告が義務付けられている。
SARは違法行為の証拠ではなく、金融機関が不審と思う顧客の行動を金融当局に知らせるためのもの。
ローテンブルク氏は子供の頃からプーチン氏と知り合いで、米財務省は同氏と弟のボリス氏を、「ロシア指導部の内輪の一員」と認定していた。兄弟は子供の頃からプーチン氏と同じ道場で柔道を学んでいた。
米政府と欧州連合(EU)は2014年、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、同氏に経済制裁を科していた。そのため欧米の金融機関はローテンブルク氏と取引すると、深刻な処罰を受ける恐れがある。
近年ではローテンブルク氏の様々な企業が、ロシア政府からの契約を受注し、道路や天然ガス・パイプライン、発電所などを建設している。
米財務省は、ローテンブルク兄弟が「プーチン肝いりの計画を支援」し、「プーチンからガスプロムやソチ冬季五輪などの事業を請け負い、数十億ドルの利益を上げている」と指摘している。
アメリカ政府は2018年にはローテンブルク氏の息子イゴーリ氏も制裁対象にしている。
米政府は諸外国の個人に経済制裁を科すことで、その人物が欧米全体の金融システムを利用できないようにしている。
それでもローテンブルク一家は、イギリスやアメリカの金融機関を通じて巨額資金を移動してきたとみられる。
■美術品と資金洗浄
バークレイズ銀行は2008年、「アドヴァンテージ・アライアンス」という企業の口座を