手強い野心家・菅首相、『君主論』を胸に時を待っていた(1)(中央日報日本語版)

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14日の自民党総裁に続き、16日首相に選出された菅義偉氏(71)は安倍晋三前首相の「アバター」にとどまるのか、あるいは意外にも野心家の本性を表わして自分だけの政治を試みようとするのか。菅氏は外見は馬鹿正直なスタイルで政治家として無味乾燥だという評価を受けてきた。議員補佐官12年、市会議員9年という忍苦の歳月を経て1996年中央政界に進出した後も自分の政治ができなかった。このため病気に伴う安倍氏の突然の辞任以降、彼を実質的な上皇に迎えて短期間の「危機管理首相」として「リレーの中間走者」役に満足するだろうという予測が少なくなかった。だが、人の内心は分からない。特に菅氏の読書と人脈の築き方を見ると、意外に野心家であることを察することができる。 ◆安倍シーズン2なのか、野心家・菅の政治を稼動させるのか もちろん菅氏は現在としては「つなぎの首相」というイメージが強い。実際、自民党総裁選が安倍氏が病気によって辞任して残った任期を埋める補欠選挙として行われたため、菅氏の首相期間は来年9月までだ。現衆議院の任期は来年10月までだ。このような状況であるだけに、菅氏の選択に関心が傾くよりほかはない。菅氏自身の言うように、議会解散権は首相の手にある。任期前に議会を解散させて総選挙を行い、これに勝つことによって自身の権力基盤を固めることができる。だが、新型コロナによって早期総選挙も執り行うということになればそれ相応の名分がなければならない。菅氏は総裁選の時から安倍氏の政策を継承すると明らかにしてきた。政権持続性を前面に出して首相になった人物だ。果たして大胆な菅氏の政治ができるかどうか、疑問を呈する人は少なくない。 ◆総務相と秘書室長である官房長官だけが閣僚経験のすべて 菅氏の経歴を見ると、一言で無味乾燥な政治家だ。8選の衆議院議員だが、閣僚経験も総務相と官房長官がすべてだ。総務相は行政・公務員・地方自治・選挙・政治資金・情報通信・郵便など幅広い業務を担当する総務省のトップだ。安倍氏が最初に首相を務めた2006~2007年に、11カ月間、総務相を務めたのが菅氏にとって初めての閣僚経験だ。その後、2012年に安倍氏が首相に返り咲いてからは内閣官房長官を務めた。官房長官は一言でいうと首相秘書室長兼政府報道官だ。内閣の案件に関連し、行政各部と国会各交渉団体を取り仕切り、主要懸案に対する政府

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(2020/09/21)