「脚本家で見る秋ドラマ」注目株は『相棒』出身の神森氏の作品!(FRIDAY)

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安心して観られそうなのは、2019年に紫綬褒章を受章した岡田惠和が手掛ける、有村架純主演の『肝っ玉姉ちゃん』(カンテレ)だ。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』をはじめ、有村架純とは6作目のタッグとなる。 加えて、有村演じる桃子が思いを寄せる青年・吉岡には、岡田が本人のイメージから「あて書きした」という林遣都がキャスティングされている。派手な展開でグイグイ引き付けるのではなく、普通の人々の「日常」を見せる岡田脚本の場合、演じ手の力量が問われる部分も大きいだけに、有村架純×林遣都は大きな安心感だ。 また、『わたナギ』の魅力の一つには「悪い人が一人もいないこと」が多く指摘されていたが、こうした近年の流れよりだいぶ前から、悪人が登場しないファンタジー的世界観を描いてきたのが、岡田惠和である。加えて、今回の舞台は「ホームセンター」で、「工場」「スーパー」など、人の仕事が肉体の温もりを伴って描かれることの多い岡田作品ならではの魅力がありそう。 全体に流れる優しく穏やかな世界観の一方で、戦争や何らかの喪失感、壮絶な過去やトラウマを背負った人物が描かれる残酷さも岡田作品の特徴の一つだが、そこを引き受けるのが今作では林遣都となる。 とはいえ、有村が「疲れた気持ちが少しでも和らぐような、見てくださる人達が安心できる作品にしたいと思います。笑っているところが切なかったり、少し泣けるという場面はありますが、苦しさとか悲しさはないドラマです」と明言しているように、しんどく重たい展開になることはなさそう。コロナ禍で疲れた人の心を温かくしてくれる期待大だ。 また、「安定感」という点では、まず間違いないのが、中園ミホが脚本を手掛ける『七人の秘書』(テレビ朝日系)。中園ミホ脚本×テレ朝は、『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズで実証されているように、まず「失敗しない」。そもそも『やまとなでしこ』から続編の『ハケンの品格』に至るまで、常に「自分」を持った強い女性を描いてきた中園ミホ。今作では、日本社会の裏で暗躍する「影の軍団」として、強い女性がズラリと並ぶ。さらなるパワーアップが見られるのではないだろうか。 一方、スリリングな展開が期待できるのは、『グランメゾン東京』などの黒岩勉脚本、妻夫木聡主演の『危険なビーナス』。 妻夫木聡の16年ぶり「日曜劇場」主演ということもあり、吉高由里子

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(2020/09/21)