4台のカメラが捉える6人の朝の風景、ままごと「反復かつ連続」がオンライン配信(ステージナタリー)

【リンク先抜粋】
ままごと「反復かつ連続」オンライン配信のプレス向けプレビュー公演が、本日9月20日に行われた。 【写真】ままごと「反復かつ連続」より。(撮影:瀧澤日以 / PHABLIC×KAZUI)(メディアギャラリー他3件) 「反復かつ連続」は、2007年に多重録音を用いて創作された、柴幸男の初期短編作品。ある家族の朝の風景を、1人の俳優が描き出す。今回は映像担当として須藤崇規が参加し、ままごとが拠点とするアトリエビル・HUNCHでの公演を、映像作品として送る。 プレビュー公演では、開演時間の少し前に画面がオープン。画面は4つに割られ、それぞれに“玄関”“キッチン”“リビング”“洗面台”と記されている。“リビング”の画面には、大きな机と6つの椅子を中心に、通行人や電車が時折映り込む。“キッチン”の画面にはポットや水道の蛇口、“洗面台”の画面には真っ白な洗面台と大きな鏡、“玄関”の画面にはリビングを横の角度から捉えた画が映っている。上演前に柴とキャストの小山薫子は「初めての配信なのでとても緊張しています」と挨拶を述べ、さっそく準備に取り掛かった。 「ジリリリリ!」というアラーム音で公演はスタート。小山はまず、黄色い帽子を被った“1人目”、四姉妹の末っ子を元気いっぱいに演じる。誰かと小競り合いをしたり、叱られたり、何かに茶々を入れたり。1人目の登場だけではよくわからないやり取りの詳細は、3人の姉や母、祖母と登場人物が増えるごとに、徐々に明らかになっていく。異なる世代の女たちが、かしましく言葉を交わしながら、洗面台、キッチン、リビングを動き回り、朝の支度に取り掛かる様を、4台のカメラが臨場感たっぷりに捉えた。 また小山は1人演じ終わるたびに羽織っていた衣装をリビングの椅子にかけ、登場した家族の“影”を残していく。コンクリート打ちっぱなしの無機質な空間に、家族の声と影だけが堆積していき、作品は立体的に立ち上がっていった。 また上演中、何度も近くを電車が通り、そのガタンガタンという音が、朝の忙しさと日常感を高める。誰もがどこか見覚えがある、そして誰かにとっては特別で、別の誰かにとってはなんでもない朝の風景が、上演時間20分の中に詰まっていた。 ままごと「反復かつ連続」オンライン配信は9月22日に実施。配信はZoomウェビナーを介したリアルタイム配信と、ままごとのYouTub

続きはこちら

(2020/09/20)