「理系脳と感性脳で美を追求する」君島十和子さんのキレイのお守り(25ansオンライン)

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私の周りには、いわゆる「コスメオタク」みたいな方がたくさんいらっしゃいますが、テクスチャーや香り、使用感に惚れる「官能派」と、成分や処方、エビデンスなどに興味を抱く「化学派」に分かれる傾向があります。 私は職業柄、製品開発に携わったり、お客さまに製品の魅力を伝えたりするうえで、できるだけ正しい知識を備えておく必要があります。例えば美白の有効成分だけでも20種類くらいあって、それぞれに作用の仕組みは違うし、その中のビタミンC誘導体ひとつをとっても、すごくいろんな種類があり、さらにそれをよりよく効かせるために、水溶性か油溶性かとか、多様な視点があります。 そこまで詳しい知識は必要なくても、成分や効果の仕組みを知っておくと、効き方を意識しながら使う、使うタイミングを工夫するなど、より化粧品も効果を発揮してくれるのではないかと思います。  振り返って考えると、私はもともと「化学の不思議」が好きなんですよね。雪の結晶が生まれる神秘だとか、炭素はダイヤモンドにも、炭にも、フラーレンにもなる、っていうこととか。今もメカニズムの資料を読むのは大好き。 一方、感性で感じることも大事。お客さまにお伝えするときも、事実を事実のまま伝えるだけでは相手の心には届きません。それをどう伝えるか、どう共感するかといううえで大事なのが、感性を磨くこと。 そのために必要なのは、いろんなものに触れて、見て、味わって、自分で体験することではないでしょうか。 旅行や外食、美術や観劇などの機会が減っているのは辛いことですが、家で過ごしていても、窓の外の風景が早朝と夕暮れではこんなに違うんだと感じることはできます。音楽鑑賞をしたり花を飾るなど、家でもできる「感性磨き」のチャンスは積極的に取り入れています。現代社会はSNSなど、脳がテキスト情報にさらされがち。だからこそ、言語化できない世界に身をおくことが必要なのではないかと思っています。 いずれにしても、右脳と左脳をバランスよく鍛えることが、魅力を磨く鍵だと思います。データだけ、気分だけではアンバランス。理論的に知ることと、感覚的に味わうことの両方揃うことが、キレイのひとつの近道になるのではないでしょうか。

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(2020/09/20)