草なぎ剛さんへインタビュー(25ansオンライン)

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「この感動はなんだろうっていうか、脚本を読んでめちゃくちゃ胸が高鳴ったんですよ。でも、こんなに感動してるけど、果たして自分がこの役をできるのかと不安にもなった。監督とお話をしたり、トランンスジェンダーの方にお会いしたりしているうちに、撮影2日前くらいに“できる!”って感覚になったんです」 ーー内田英治監督作品『ミッドナイトスワン』でトランスジェンダーを演じた草なぎ剛さん。新宿のニューハーフショークラブで働く凪沙が、親戚の少女・一果を預かったことから、それぞれの運命が動き始めます。凪沙が抱える心身の葛藤を体現する草なぎさんと向き合う一果役の服部樹咲さんは、本作が演技初経験。 「やっぱり樹咲ちゃんの存在が大きかったよね。演技をしたことがないから、カメラの前に一果としてしか存在してないわけ。僕、それにすごい圧倒されちゃって。“緊張しなくていいよ”って、撮影前に彼女に言ってた自分が恥ずかしかった(笑)。演技って経験じゃないんだなって痛感しました。テクニカルなところから入っていったら到底太刀打ちできないと直感して、現場にいるときは彼女をしっかり見てたんです。彼女のおかげで僕も無に近いかたちでお芝居できたから、自分がどういうふうにしていたか覚えてないんですよね」   ーー草なぎさんもまた、まさに凪沙として現場に存在していたのです。常識も性も超えた疑似親子の物語は、凪沙の中に芽生える “母になりたい”という思いと、バレエの才能に恵まれた一果の可能性の扉を開こうとする姿で、見る者の胸を震わせます。 「理屈を超えた何かが作用して、ふたりが求め合うのが、ロマンティックっていうか。すごく好きだし、めちゃくちゃ泣けちゃうわけ。それによって凪沙は破滅的な人生に向かっていくわけだけど、凪沙にとっては最高に幸せな時間でもあるんだよね。人を好きになるって、時には勇気が必要なこともあるかもしれない。でも、勇気を出して人を好きになってもいいんじゃないのかなって感じさせてくれる作品ですよね。ストレートなハッピーエンドではないけれど、見終わって、生きていくことが大事なんだと思ってくれたらいいな」

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(2020/09/20)