世界で3番目発見の新種昆虫の和名は「最強の3番打者」(産経新聞)

【リンク先抜粋】
 プロ野球ファンには懐かしい外国人助っ人の名前を冠した新種の昆虫が登場した。「バースクシモモタマキノコムシ」。昭和60年に球団初の日本一となった阪神タイガースで原動力として活躍したランディ・バースさんにちなみ、大ファンの研究者によってつけられた。世界で3種類目の発見だけに「最強の3番打者」から名前を拝借したという。(小泉一敏) 【写真】新種と分かり命名された「バースクシモモタマキノコムシ」  体長4・8ミリと小さく、薄茶色の体表が特徴のこの昆虫。平成30年12月に奈良公園(奈良市)で自然観察会に参加していた小学生が朽ち木から発見した。  図鑑に載っておらず詳細が分からないため、大阪市立自然史博物館に標本が持ち込まれた。昆虫が専門の学芸員、初(し)宿(やけ)成彦さん(51)が観察し「タマキノコムシではないか」と推測。同種に詳しい福井大の保科英人准教授(48)=昆虫学=に分析を依頼した。その結果、これまで発見されていた2種(体長約3ミリ)の約1・5倍大きいほか、後脚とオスの交尾器の形が特徴的だったことから、タマキノコムシ科クシモモタマキノコムシ属の新種と判明。世界で3種類目の希少な発見となった。  保科さんは国際規約に基づき、命名に関する論文を6月に発表。国際的学名は「Triarthron itoi」となった。  一方、国際的学名とは別に論文発表者の母国での通称名もつけることができる。保科さんはこれまでも昆虫約200種の種名を命名。和名では、発見された地域ゆかりの歴史上の人物の名前をつけてきた。例えば、福井市で見つかった「サナイケシガムシ」は幕末の志士、橋本左(さ)内(ない)にちなんだ。松山市で見つけた「アキヤマオオタマキノコムシ」は、日露戦争で作戦参謀として活躍した秋山真(さね)之(ゆき)ゆかりの和名をつけた。  今回はなぜ野球選手なのか。「3番として活躍したバースさんの姿が印象に残っていた。同属では世界で3番目の発見で、ひときわ体が大きいということから思いついた」。保科さんにとって世界的な希少種の命名は初めてという特別な事例だけに「バースさんは阪神ファンにとっては特別な選手という思いもありました」と語った。  日本では、未確認の新種の昆虫がまだまだ多くいると推測されており、保科さんは「身近にいる新種の昆虫を発見する可能性は誰にでもあり、発見次第では命名

続きはこちら

(2020/09/20)