自民、候補者調整急ぐ 早期解散論浮上 8選挙区で競合(産経新聞)

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 新内閣が発足し、菅義偉(すが・よしひで)首相(自民党総裁)がいつ衆院解散・総選挙に踏み切るのかが焦点となっている。報道各社の世論調査で新内閣の支持率は軒並み高い水準となった。党内からは「勢いに乗るべきだ」と首相の“早期決断”を期待する声も上がる。一方、それぞれの派閥が推す候補者が競合している選挙区が複数残っており、調整は「待ったなし」となっている。  調整が必要な選挙区は群馬1区や新潟1区など8選挙区。これに加えて、岸田文雄前政調会長が率いる岸田派(宏池会)所属の参院議員の林芳正元文部科学相が山口3区にくら替えすると報じられた。同区は二階俊博幹事長が会長を務める二階派(志帥会)の河村建夫元官房長官が地盤とする。林氏は報道を否定するが、党選対幹部は「選挙の時期が見えてくれば、こういう動きはたくさん出てくる」と指摘する。  8選挙区のうち5つも二階派が絡む。静岡5区は岸田派の吉川赳氏(比例東海)と、無所属で旧民主党出身の細野豪志元環境相が火花を散らす。二階派特別会員の細野氏は、次期衆院選で勝利した上で自民入りを果たしたい考えだ。二階派幹部は「相手に比例復活を許さないほどの票差で勝たなければ同じ状況が続く」と完勝が必要だと強調する。  新潟2区では昨年3月に自民入りした二階派の鷲尾英一郎氏と、細田派(清和政策研究会)の細田健一氏(比例北陸信越)とがつばぜり合いを演じている。同区の支部長は細田氏が務めているが、旧民主党出身の鷲尾氏も今年6月に同区からの出馬を表明。対立は解消されていない。  北海道7区には現職で二階派の伊東良孝氏がいるが、比例北海道選出の竹下派(平成研究会)の鈴木貴子氏が同区からの出馬に意欲をみせている。平成26年の衆院選では伊東氏が民主党時代の鈴木氏を僅差で退けているが、今とは状況が異なる。  同じ派閥内で争うケースもある。徳島1区では石破茂元幹事長が領袖(りょうしゅう)を務める石破派(水月会)の後藤田正純氏に、同派の福山守氏(比例四国)が挑む構えだ。福山氏はこれまで比例代表名簿の上位に記載されてきたが、「比例優遇」は原則2回までとなっており、1区への転身で活路を見いだしたい考えだ。  また、石破派の山本有二元農林水産相が地盤としてきた高知2区では、二階氏に近い尾崎正直前知事が出馬の意向を示している。派内からは「派閥の人間を守れないのに領袖が

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(2020/09/18)