生きる力 映画『ぼくのこわれないコンパス』(Japan In-depth)

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児童養護施設に暮らす子ども達を扱うドキュメンタリー映画『ぼくのこわれないコンパス』が来年(2021)、公開予定だ。本作品の被写体となった、児童養護施設に暮らしていたトモヤ氏(21)と、本作のナレーションを務めた女優のサヘル・ローズ氏、そしてマット・ミラー監督を登壇者として迎え、9月14日にシンポジウムが開催され、個別インタビューでもお話を伺った。 ・映画製作の経緯 本作品が誕生したきっかけは、マット監督の父親にある。彼は第二次世界大戦後、長崎県佐世保市で、アメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれた。後にネグレクトと暴力を受けるようになり、日本の養護施設で育ったという。 そんな父親を持つマット監督だが、自身は毎晩その日に起きた出来事や自分の感情を家族でシェアするような、絆の強い家庭で育った。しかし、母親の乳がんが原因で、次第に家族のコミュニケーションは減っていったそうだ。そのタイミングで、父親のバックグラウンドを辿るべく来日した、マット監督が目にした日本の養護施設事情は、非常に心苦しいものであった。 「父のような思いをさせたくない。養護施設に関連した映画をつくり、必要としている人たちのリソースとして少しでも助けることができれば」と思い、映画製作に踏み切ったそうだ。 ナレーションを務めるサヘル氏は、この映画について 「美しく、透明で、聡明。支えとなる大人がいない子どもたちが、どのようなスピードで大人になっていくのか。何を抱えていくのか。言葉だけでなく、空気や視線など、子どもたちがだすモールス信号が浮かび上がってくる光の映画。観た人がひとりひとりのインナーチャイルドと出会い、みんな同じ子どもだということが伝わるのではないか」。 と感想を述べた。

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(2020/09/18)