親からの相談が増えています…勉強の遅れに不安や焦りを感じている子どもの気持ちにどう関わればいいのか(ベネッセ 教育情報サイト)
【リンク先抜粋】
これは、コーチ仲間のAさん宅での中学1年生のお子さんとの会話です。
「またすぐテストがあるんだけど、全然ついていけてなくて焦る」と娘さんがこぼしています。Aさんはそれを否定も賛同もせず、ただ繰り返して受けとめます。
「そう、焦ってるんだね」
ちなみに、否定とは「焦ってる場合じゃないでしょう」といった言い方、賛同とは「そうだよね。本当に焦るよね」といった言い方です。そのいずれでもなく、ただ言葉を繰り返します。
「うん、全然、追いついてなくて・・・、でもやる気もわかない」
「そうか、やる気がわかないのか」
「うん、最近、なんか疲れるし」
「疲れてるんだね」
「そりゃあそうだよ!いつもより授業時間が増えてるし、テストの日も終わってから授業だよ!」
「そうか、テストの日も授業があるんだね」
「そう!・・・って言ってても仕方ないし、がんばるしかないよね」
いつもこんな調子で愚痴を思いっきり言った後は、自分から勉強を始めるそうです。
なかなかこんなにうまくはいかないかもしれませんが、こんなに自分の言葉を受けとってもらえるお子さんもいないように思います。自分が言った言葉をただ繰り返してもらうだけで、少し冷静になれて、自分の内側で自己評価が起きやすくなります。「焦るけど、やる気もわかないけど、でも、この気持ちのままでずっと過ごすのは嫌だな。やっぱりやったほうがいいな」。そう自分で思えたら、自分から気持ちを切り替えられるのです。とはいえ、露骨に繰り返すのはかえって逆効果ですから、穏やかに自然体で相手の気持ちに寄り添うよう繰り返すのがポイントです。