菅義偉氏が総裁選圧勝 早くも派閥の思惑見え隠れ(日刊スポーツ)

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安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選の投開票が14日、行われ菅義偉官房長官(71)が第26代総裁に選出された。両院議員総会で実施され、国会議員票と都道府県連の地方票の合計で争われた。菅氏は過半数の377票を獲得して圧勝した。岸田文雄政調会長(63)は89票、石破茂元幹事長(63)は68票だった。きょう15日に新役員人事、あす16日に臨時国会が召集され首相指名選挙を経て第99代首相に指名される。 【写真】手を振る菅義偉氏(右から2人目)。左から岸田文雄政調会長、安倍晋三首相、1人おいて石破茂元幹事長    ◇   ◇   ◇ 無派閥から誕生した異例の総裁は、派閥の力学によって生み出された。7年8カ月間の安倍政権は派閥によって支えられ、安倍継承を唱える新総裁は派閥政治の継承者でもある。党本部で会見した菅氏は「派閥のみなさんの弊害ということは私は全くない」と、派閥からの支配を否定した。 だが、今後の党役員、内閣人事に派閥の意向やバランスを重視せざるを得ない立場が浮き彫りとなっている。「改革意欲がある人、改革に理解を示してくれる人を中心に人事は進めていきたい」とした上で「改革意欲のある人はいろんな派閥に散らばっているので、そうした観点からそこは登用していきたい」と改めて派閥重用を示唆した。 二階俊博幹事長、麻生太郎副総理兼財務相を「内閣の要、そして党の要だ。極めて政権運営で重要な2人だと思う」とし、二階氏は続投させる。 8日の告示前に総裁選は決していた。二階派が早々と菅支持を打ち出すや最大派閥の細田派や麻生派、竹下派などが、なだれを打って「菅推し」を表明した。党内7派閥中、5派閥が菅支持に回り、無派閥の菅グループ約30人を加えた国会議員票だけで294人と過半数に達していた。 シナリオ通りの圧勝劇と映ったが、早くも派閥の思惑が見え隠れする。菅氏の得票から地方票89票を除いた国会議員票は288票で想定を下回った。一方で、岸田氏が健闘した。地方票10票と低調も国会議員票79票を獲得して岸田派(47人)を上回る得票をゲット。逆に石破氏は国会議員票26票と、石破派(19人)以外の支持を得られなかった。 新総裁の任期は安倍前総裁の任期の来年9月末日まで。1年後には再び、総裁選となる。この日、菅氏は衆院の解散総選挙の10月説について、新型コロナウイルスの感染拡大が収束す

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(2020/09/14)