『海辺のエトランゼ』監督に聞く男性同士の恋を描くこと…「ちぐはぐなやり取り、一生懸命な初々しさを観てほしい」(MOVIE WALKER PRESS)

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ふたりの男性による初々しくも、もどかしい関係を描く紀伊カンナ原作の人気コミック「エトランゼ」シリーズが、劇場アニメ『海辺のエトランゼ』(公開中)としてスクリーンに登場する。本作の監督を務めるのは、「ダンガンロンパ The Animation」の演出や「宝石の国」コミック第1巻の発売を記念したフルアニメーションPVなどを手掛けてきた大橋明代。映像化におけるこだわりや原作者の紀伊とのエピソードなど、大橋監督が語る言葉と共に本作の魅力を紹介したい。 【写真を見る】予期せぬ再会に心が揺れ動く…鮮やかな花を背負ったショットも美しい! 沖縄の離島で暮らす小説家の卵の橋本駿(声:村田大志)は、海辺で物憂げに佇む少年、知花実央(声:松岡禎丞)が気になり、思わず声をかけてしまう。当初は警戒心を見せる実央だったが、互いに意識し始め、やがて距離を縮めていく。しかし、そんなある日、実央が島から離れることになり、「はやく大人になりたい」という言葉を残して去ってしまう。それから3年後、駿の前に島へ帰ってきた実央が、少しだけ大人になって現れ、止まっていたふたりの時間も動き始める。 ■感情の流れをスムーズに伝えるシナリオ構成 本作の魅力はなんといっても、主人公ふたりの気持ちの揺れ動きを繊細に表現しているところ。原作に初めて触れた感想について大橋監督はこのように説明する。 「仕事をして、ごはんを食べて、好きな人とセックスをして…。なにげない日常が展開されていきます。しかし、どこを切り取ってもスペシャルな場面になっているので、凡人ではない、紀伊さんのすごさを感じます」 本作はもともと、読み切りで発表された作品が話題となり、「海辺のエトランゼ」から続編「春風のエトランゼ」へと物語が紡がれていった。アニメーションとして映像化するにあたって、どのようなところに気をつけたのだろうか? 「シナリオの段階でキャラクターの感情の流れを、改めて追い直すという作業をしていました。『海辺のエトランゼ』がもともと読み切りのお話だったこともあり、単行本の1話にあたるところで、物語が一度終わった感じがしたんです。そこで、『春風のエトランゼ』に出てくる“海辺”の回想シーンなどを入れつつ、感情がスムーズに伝わるように、要素を足したり引いたりしていました。また、端から見ていると大変なことが起きているように見えないのですが、

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(2020/09/14)