白波多カミン「売れたかったんだって初めて気づいた」自身に重ねた映画:インタビュー(MusicVoice)

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――音楽がモチーフの映画ですが、完成した映画をご覧になっていかがでしたか?  自分の姿が映っているということに最初の5分間くらいは慣れなかったのですが、その後は最後まできちんと観られました。わたしが書いた「バタフライ」という曲が軸になっている物語なのですが、エンドロールでその曲が流れた時、いつもと違う感覚になったんですよね。普段自分が作った曲が盤になると自分の手から自然と離れていくのですが、今回はより一層再解釈されて、『東京バタフライ』という映画の一部になって完全に巣立っていった。そんな気がしました。それはすごく感動しましたし、誇らしく思いました。キラキラ飛び立っていったところが見られて、わたしはすごく恵まれたなと思って感謝しています。 ――自分だけのものが、みんなのものになっていく、ということでしょうか?  普通はシンガーソングライターとして歌を作って歌って盤にして、ライブで育てていって、だんだんお客さんが知っていって自分の手元を離れていくものなんですね。自分の気持ちだけの曲だったものが、みんなのものに生まれ変わっていくという経験はしていましたけど、それとは違う。映画の中にわたしじゃない人がいて違う解釈で曲が流れて、わたしじゃない人が考えた物語の中にわたしが書いた曲があるわけですが、それにもかかわらず巣立って行ったということで、すごく特別ですごく貴重な経験になりました。 ――同じ音楽業界にいる身として、物語に共感した部分はありましたか?  自分の引き出しの中にある経験から引っ張り出してきて演じていた場面もあったので、そういう部分では感情が揺り動かされていたところもあったかもしれないです。ただ、映画を観ている時はどういうわけかひとつの作品として、自分が出ているかどうか関係なく、普通に映画を観ているという気持ちで冷静に鑑賞していました。演じている時は、それこそどっちが自分かわからなくなる瞬間もありましたが、自分が安曇であると信じ込んで演じるくらいしか自分にはできることがないかなとも思っていて、セリフを覚えて話すこと自体もすごく難しいスタートだったので、その時は感情が高ぶっていたと思います。 ――安曇は、どういう人間性だと受け止めて演じましたか?  彼女はおとなしい人なので、内面でグツグツ情熱が煮えたぎっているような人だと理解しました。なので、わたしの感情

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(2020/09/14)