土俵の借りは土俵で返す! 御嶽海が“因縁”の照ノ富士下す あの時の教訓は…「先を考えすぎちゃいけない」(中日スポーツ)

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 忘れられない7月場所の千秋楽。照ノ富士に勝てばともえ戦に持ち込めたのだが、関脇御嶽海(27)=出羽海=は寄り切られて無念の敗退。その瞬間に照ノ富士の劇的Vが決まった。  土俵の借りは土俵で返す。そんな思いで臨んだはずだ。強い当たり。照ノ富士にまわしを取らせず、サッといなして送り出し。「体がしっかり動いてたんじゃないかなと思います」。突き放せなかったことは反省点としたが、序盤に嫌な相手を下して幸先のいい連勝スタートを切った。  場所前にその千秋楽を振り返った。「先(ともえ戦)を考えすぎちゃいけないなって、改めて思った一番ですね。本割が重要だっていうのは思いました。先を見てしまったっていうのが敗因の一つ」。その経験を踏まえ、この日は目の前の一番だけに集中した。  出羽海部屋の関取は御嶽海だけ。出稽古が禁じられている中で、できることは限られてくる。幕下以下の力士と稽古するだけでは「圧力とか違うので、不安は先場所よりある」。場所前にはそう話していた。  そんな中で先場所に続きぶっつけ本番で迎えたが、八角理事長(元横綱北勝海)は「押し勝ってというのかな、押し合っているときに押し込むというか、相手に伝わっているからいなしが効くわけだから」と御嶽海の押しを評価した。  三役に復帰した7月場所で11勝。今場所は大関とりの足固めという大きな意味を持つ。新型コロナウイルスが流行する前に地元・長野へ帰省したとき、通りすがりの人から「御嶽海に似てるね、って声をかけられた」と苦笑いして打ち明けた。「よく言われるんです。よろしく伝えときますね」と御嶽海も大人の返しをしたそうだが、「(御嶽海が)最近負けてるから炎鵬を応援してる」ととどめを刺された。  「ちょっとショックだった」というのもうなずけるが、こうなればもう大関に昇進し、凱旋(がいせん)してみせるしかない。

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(2020/09/14)