角川博45周年記念で新曲 女歌、独壇場の世界観(産経新聞)

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 角川博(66)が新曲「雨の香林坊」を出した。通算66曲目のシングルで、デビュー45周年を記念する歌でもある。演歌の大ベテランだが、コロナ禍で新曲発表会も周年記念の公演もままならない。だが、あくまで前向きだ。  「CDを出し、皆さんのところに行って歌うのが歌手の本筋で元気の源。それが消えちゃうと元気が出なくなっちゃうわけですが、そんなことも言っていられない。今はこれが現実なんですね」  新曲は、女性の目線で男女の機微をつづる“女歌”で、角川の独壇場の世界観だ。  「女歌は、軽いタッチで歌うことを心がけています。例えば、悲しい気持ちは笑顔で歌う。すると歌詞がはっきりと前に出て、聞き手は言葉の後ろに見え隠れする、悲しさ、切なさを感じとることが容易になる。これは作曲家の市川昭介先生からの助言です」  中高音域が美しい声で、そんな世界を巧みに表現する。それだけに、喉のケアには気を使う。たばこは平成23年3月12日にやめた。10日に宮城県石巻市で公演があり、11日の昼過ぎに東京の自宅に帰宅。直後に東日本大震災が発生し、石巻のファンも大勢被災したと聞いた。「もっと大切にした声で歌を聴いてもらおう」と決めた。  「涙ぐらし」で昭和51年にデビュー。いかりや長介にかわいがられ、加藤茶と馬が合い、ドリフターズとよく共演。また、美空ひばりらの物まねも得意で、テレビの時代に茶の間の人気者になった。  「できることはなんでもやった。だけど、歌手は歌が本分。歌が留守になっちゃいけない」  コロナの動向をにらみながら、ファンの前で新曲を披露できる日まで、ベテランならではの管理術で、気持ちや喉の調子を保ち続けている。(石井健)

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(2020/09/14)