GoToトラベル 東京解禁で静岡にも期待と警戒感（静岡放送（SBS））
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政府肝入りの政策がGoToキャンペーン。そのうちの一つがGoToトラベルです。政府は10月1日から東京発着の旅行についても、割引の対象とする方針を示しました。県内の事業者からはキャンペーンの効果に期待するとともに、不安の声も上がっています。
＜新城健太アナウンサー＞「県内の旅行会社はどんな対応をするのでしょうか」
静岡市の旅行代理店では、10月の「東京解禁」に向けた準備が急ピッチで進められていました。
＜松本博社長＞「われわれとしては、とにかく東京がメインなんです。コース的には、スカイツリーや柴又、浅草。やはり旅行へ行きたいという方が多いです。ものすごく多いです」
例年なら全体の3割が東京方面へのツアーで、観光バス業界にとって東京は収益の柱です。こちらの会社では、東京に行くだけでなく東京からの観光客を静岡へ呼ぼうというツアーも。
＜松本博社長＞「名前は未定ですが、お茶旅クラブ。第1弾なんですけど、お茶の名産である河内のほうでお茶のスイーツ食べてもらったり」
少ない人数でもツアーを開催できるようタクシーも利用することを計画しています。
＜松本博社長＞「（お客さんが来るということで不安は？）もちろんゼロじゃない、一番大事なのはおのおの予防すること。タクシー乗るにしてもマスクする。バスも同じこと。かからない、うつさないを基本に考えている」
GoToトラベルの東京解禁で期待を膨らませる人がいる一方で、実際に客を迎える立場の人たちは複雑な思いを口にします。
＜シュークリーム店＞「対策はこれからも継続しつつ、あとはお客様と協力しながら慣れてくれば新型コロナと共存というのも方法として見えてくると思うので、とりあえず今は感染広げないようにしつつ、売り上げが上がればと」
新型コロナを巡っては静岡県も警戒レベルを9月11日に「4」から「3」に引き下げていて、これまで「回避」としていた東京への移動制限を「特に慎重に行動」という段階に緩和しました。ただ、政府の分科会の専門家からは慎重論が相次ぐなど、安全性が担保されたとは言い切れない現状が続いています。
＜新型コロナ感染症対策分科会 尾身茂会長＞「むしろ感染が拡大してしまうことになったら、GoToトラベルが信頼を失うんじゃないか」
政府はGoToトラベルの東京解禁について、今後の感染状況を踏まえて9月下旬にも最終判断する方針
