「ペガスス座51番星b」太陽以外の恒星で初めて見つかった系外惑星(sorae 宇宙へのポータルサイト)

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太陽以外の恒星などを周回する「太陽系外惑星(英:exoplanet)」はこの四半世紀で数多く見つかっており、NASAのデータベースに登録されている系外惑星の数は9月3日の時点で4276個に達しています。系外惑星のなかには地球に似た環境が期待されるものもあれば、太陽系の惑星では考えられないような状態にあると予想されているものもあります。 こちらは「ペガスス座」の方向およそ50光年先にある恒星「ペガスス座51番星」を周回する太陽系外惑星「ペガスス座51番星b」を描いた想像図です。ペガスス座51番星bの質量は木星の約0.46倍と考えられていますが、直径は木星よりも大きいと予想されています(※)。 ※…アルベド(反射能)を0.5とした場合の直径は木星の1.9倍と推定されています(Martins et al. 2015) ペガスス座51番星bは主星(ペガスス座51番星)から約0.05天文単位(地球から太陽までの距離の5パーセントほど)しか離れておらず、主星を4.23日ほどで1周しています。主星に近いことから表面温度は摂氏およそ1000度に熱せられていると推定されており、サイズや質量が木星に似ていて主星のすぐ近くを公転している系外惑星「ホットジュピター」の一つに分類されています。 4000個以上の系外惑星が見つかっている今でこそホットジュピターはめずらしい存在ではなくなりましたが、ペガスス座51番星bは人類にとって特別な存在です。1995年、Michel Mayor(ミシェル・マイヨール)氏とDidier Queloz(ディディエ・ケロー)氏によってペガスス座51番星のわずかなふらつきから発見されたペガスス座51番星bは、太陽以外の恒星を周回するものとしては初めて見つかった惑星だからです。 「惑星は太陽系ならではの特徴なのか、それとも普遍的に存在する天体なのか」という謎にひとつの答えをもたらした両氏は、宇宙論の発展に貢献したJames Peebles(ジェームズ・ピーブルス)氏とともに2019年のノーベル物理学賞を受賞しています。 なお、ペガスス座51番星bは国際天文学連合(IAU)が2015年に実施した系外惑星の命名キャンペーンにおいて、ラテン語で「半分」(質量が木星のほぼ半分であるため)を意味する「Dimidium(ディミディウム)」と正式に命名されています。

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(2020/09/10)