つきまとう集団感染のリスク 救済措置可能性も 大相撲玉ノ井部屋集団感染 (産経新聞)

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 大相撲玉ノ井部屋で力士19人の新型コロナウイルスの集団感染が10日、判明した。4月には高田川部屋で師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)、十両白鷹山(はくようざん)ら複数が感染しているが、これほどの規模は初めて。秋場所(13日初日、両国国技館)の開催を目前に控え、角界に衝撃が走った。  相撲部屋は幕下以下の若い衆が共同生活を送っている。相撲協会は新型コロナの集団感染防止に向け、さまざまな対策を講じてきた。大部屋での就寝時は頭の方向を上下互い違いにすること、食事の際は向かい合わず、大皿には取り箸を用意すること、などだ。  それでも稽古中など接触は避けられない。どんなに対策を講じても、集団感染が起きてしまうリスクがある。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「ウイルスは目に見えるものではない。こんな風になったことは仕方がない」と話す。  また、現在は出稽古を禁じて他部屋との接触はないが、本場所中は支度部屋や土俵上で顔を合わせ、より感染拡大の危険性は高まる。ある親方は「一緒に住んでいるのだから、完全に感染を防ぐのは無理だ」と指摘する。今回の件を受け、同協会は各部屋に改めて感染防止強化を呼び掛けたが、競技の特性や共同生活など、対策が難しい現実を改めて突きつけられた。  一方、感染防止が困難な状況をかんがみ、玉ノ井部屋の力士には「救済措置」が取られる可能性も出てきた。通常、休場すると翌場所の番付が下がるが、芝田山部長は「何らかの形はとらないといけない。感染したことが悪いわけではない」と私見を述べた。場所後に審判部が番付編成会議で協議するという。  ただ、これまで感染症などで休場した場合に救済措置はなく、新たな判断を迫られることになる。(浜田慎太郎)

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(2020/09/10)