河口近くの海岸で1人水死 海の事故への備えは 鹿児島・万之瀬川河口(MBC南日本放送)

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鹿児島県南さつま市の万之瀬川の河口近くの海岸で9日、沖に流された男性2人が救助、そのうち1人が死亡しました。事故が起きた海はどんな場所なのか?現地を取材しました。 9日午後4時すぎ。南さつま市の万之瀬川の河口近くで撮影された映像です。ヘリコプターが上空を旋回し、沖に流された人を捜索する様子が映っています。 (記者レポート)「事故があった海は一見、穏やかに見えますが、住民によりますと、潮の流れが急に速くなったり、深くなったりする場所があり、危険だということです」 串木野海上保安部によりますと、9日午後4時すぎ、海岸で遊んでいた男性2人が、2キロ離れた沖合いで漁船に救助されました。このうち、鹿児島市照国町の自営業・上原大平さん(27)が死亡。もう1人の20代男性は病院で手当てを受けていますが、命に別状はないということです。 (釣り人)「怖いから泳がない」 (住民)「危ないからね、急に深くなって。昔から何人か死んでいるからね」 万之瀬川の河口周辺では、これまでも死亡事故が相次ぎ、1986年に遊泳中の女子中学生3人が溺れ死亡。2007年には溺れかけた友人を助けようとした18歳の男性が死亡しています。 これ以前にも水難事故が相次ぎ、南さつま市も泳いで遊ばないよう呼びかけていた現場の海岸。今回の事故では、一緒に海で遊んでいた男性らが「沖に向かうと急に足がつかなくなった」と話しているほか、当時は干潮の時間に近く、引き潮で沖に流れる潮の流れが強くなる状況でもありました。 串木野海上保安部も現場の海岸の危険性を指摘します。 (串木野海上保安部 平湯輝久部長)「海岸から100メートルちょっと歩くと、いきなり深くなって水深6メートル。引き潮の力や川からの流れなど、複合的な力で起きたのかもしれない」 また、海水浴場に指定されていない海岸で遊ばないことはもちろん、万が一の備えや知識も必要と話します。 (串木野海上保安部 平湯輝久部長)「うきわなど浮力あるものを持ってほしい。なるべく濡れないようにして、携帯電話など連絡手段を持ってほしい。118番にかければ発信位置が分かり、迅速な救助体制ができる」 毎年相次ぐ水難事故。海の危険を知り、命を守る意識を持つことが大切です。

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(2020/09/10)