地震が起きたら「日本一危ない」…水害と闘ってきた“海抜0メートル地帯”の防災教育最前線(TOKYO FM+)
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手島:地震や水害が起きたときに、日本で最も危ない、災害に注意しないといけないと言われている地域があるのですが、東京のどのエリアかご存知ですか?
やしろ本部長:日本で最も災害に注意しないといけない地域が東京にあるってことですか!? 東陽町に住んでいたことがあるんですけど、東京の東部エリアは川の氾濫などがあると、まずいんじゃないかなって。江東区役所には、海抜の表記がありましたから。
手島:この時間は、“大人の防災社会科見学”と題して、水害に詳しいリバーフロント研究所の土屋信行さんが、地震が起きたときに「日本一危ない」と警鐘を鳴らしている地域を、実際に一緒に歩いてきました。本部長、秘書、リスナーのみなさんもどんな地域か、想像しながら聴いてみてください。
東京・江戸川区都営新宿線の船堀駅から都心の方向に5分ほど歩くと、荒川と中川が見えてきます。土屋さんは、海抜0メートル地帯である江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区、足立区で(大きな)地震が起きると「“地震洪水”が発生する」と警鐘を鳴らしています。
地震が発生すると、荒川などの川の堤防が決壊して、川の水が住宅地を浸水させてしまうかもしれないというものです。それでは、どのあたりが危険なのでしょうか?
土屋さん:はっきり言って、ここが日本一危ない場所だと、よく地域の人たちにお話しているのですが、荒川の堤防がありますよね。荒川の堤防を挟んで、水面があって。実は今、この中川の水面は下がっている状態です。あと1メートルくらい上がります。(水面が)あと1メートル上がったことを想像して、ずっと視線を追っていただくと、3階の床が水没していますよね。ここが海抜0メートル地帯の、いわば「日常的に低平地であることの危険性」です。
阪神淡路大震災のときに淀川の堤防が2キロに渡って崩れました。その堤防とまったく同じ構造をしています。ここをちょっと見ていただくと、堤防の厚みが西のほうの荒川の右岸堤と言いますけど、厚みが半分くらいしかないんですね。それから高さも、明らかに低いとわかりますよね。堤防が薄くて低いので、地震で壊れてしまったらここに“ドドッ!”と大きな水が入ってきてしまいます。
手島:この地域は海抜0メートル地帯と言われていて、川のほうが住んでいるところよりも高いのです。ですから、このエリアに住んでいる人たちは、マンションですと3階く