中国の「エア猫経済」 詐欺横行も(東方新報)

【リンク先抜粋】
【東方新報】中国がペットブーム時代に入って久しいが、最近は経済的環境的理由、あるいは猫アレルギーなどの理由でリアル世界では猫が飼えない人たちの間で「雲養猫(エア猫)」が人気だ。インターネット上で生み出され、買われているバーチャル猫、猫キャラクターIP(インテレクチュアル・プロパティ)の総称だ。こうしたバーチャル猫を売買したり、交配したりするエア猫アプリや専用サイトも多くあり、近年ユーザーが急増している。  2018年ペット産業白書によれば、中国では2300万人が猫を飼っており、4000万匹以上の家猫がいる。また5000万人以上が猫好きで、猫への年度消費はすでに1000億元(約1兆5549億円)を超えている。こうした猫ブームは、IP派生物の一つでもあるエア猫の市場もけん引、いまやもっとも資金を集められるバーチャルペットモデルとなり、「エア猫経済」という言葉まで登場している。  エア猫は、猫を飼う疑似体験ができるだけでなく、自分の猫IPをつかって二次元経済にも手を伸ばせるのが魅力という。いわゆるUGC(ユーザー生成コンテンツ)だ。  猫ものコンテンツは今や新たな振興の産業経済。例えば微博(ウェイボー、Weibo)上の猫ペットブログ主が生み出した人気エア猫キャラクターには、何千万ものフォロワーが付き、一種の広告資源となっている。またこうしたキャラ、アバターを使った特定番組などを作り、動画投稿サイトに投稿したり、自作フラッシュアニメにしたり、あるいはEコマースで派生商品を売り出したりもできる。エア猫を通じて動画で人気を得て「広告+Eコマース」で利益を上げる、という形で一つのビジネスモデルにもなっているという。  人気の動画投稿サイト・ビリビリ動画(bilibili)はエア猫動画が比較的多い創作者同士が、相互に連動して、エア猫同士でドラマをつくったりできる、という。フォロワーたちもスマートフォンやVR(バーチャルリアリティー)設備などを使って、さらにリアルにエア猫を体験できるという。  こうした類のゲームや遊びが市場として拡大していくと、さらにさまざまな技術がこの分野に参入していく。例えば、ブロックチェーン技術を使ったカナダ発のオンラインゲーム「迷恋猫(CryptoKitties)」だ。 「迷恋猫」は、ユーザーがエア猫を購入したり販売したり、交換したり、繁殖したり

続きはこちら

(2020/09/07)