「会話のキャッチボールがええ…」 川藤幸三さん(産経新聞)

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 プロ野球・阪神タイガースで代打の切り札として長年活躍し、その豪快な性格から「浪速の春団治」と呼ばれた野球解説者で阪神OB会長の川藤幸三(かわとうこうぞう)さん(71)は、大阪市北区の天神橋筋商店街で自転車のマナーを呼びかけるPRキャラクターとして親しまれている。本人も商店街の魅力について「会話のキャッチボールがええ」と語り、新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている商店街にエールを送っている。(西川博明)  「ド田舎で育ったから、商店街は電車に乗って行かないとなかった。いろんな店がずらっと並んどる、とんでもない、夢のまた夢の街やった」  福井県美浜町で生まれ育ち、高校通学した際に小浜市の商店街を見て、憧れを抱いたことを今でもよく覚えている。ただ、高校では「朝から晩まで練習。商店街をゆっくり歩く時間もなかった」と振り返る。  商店街で買い物を楽しめるようになったのは、阪神タイガースに入団した後。自ら稼いだ給料を手に兵庫県西宮市の甲子園球場近くの商店街を歩いた。「わしは宮本武蔵が好きやから、武蔵が巌流島の試合を終えて亡くなるまでの本がないかと本屋で探した。果物を買いに行き、商店街はいろんなもんがあるなと思った」と語る。  商店街の魅力は、なんといっても商店主らとの会話だ。「野球の基本もキャッチボールであるように、商店街での会話のキャッチボールもええ。『これほしいから、まけて』って言えるやん。浪速(大阪)は江戸(東京)と違って、店のおっちゃん、おばちゃんとそういう会話ができるから、かっこつけんでええ」  「乗ってええ時と、あかん時があるんやで」をキャッチフレーズに、自転車の通行マナーを呼びかけている天神橋筋商店街をはじめ、取材のために阪神遠征に同行した際に立ち寄る各地の商店街で、特に気になるのは駄菓子店。特にせんべいが好物という。「駄菓子屋には昔ながらの味があるやろ。東北なら南部せんべいとか、いろんなもんがある」と、商店街での思いがけない出合いを楽しみにする。  かつて、ゴムを動力にした飛行機を、大阪の駄菓子店で探し出したこともある。当時、双子の娘が小学生だった。「昔ながらのものづくりをしながらの遊びを教えたい、と思ってな。阪神園芸に頼んで、シーズンオフの甲子園で娘2人と紙飛行機を飛ばしたこともあったな」と懐かしそうに話す。探せば欲しいものが見つかるのが

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(2020/09/07)