なぜラジオは「親密な感じ」がするの? 脳科学者・中野信子が解説(J-WAVE NEWS)

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番組前半は、J-WAVEナビゲーターのクリス・ペプラーが登場。クリスはJ-WAVE開局から担当する『SAISON CARD TOKIO HOT 100』をはじめ、32年にわたり数々の番組を担当している。 中野:ラジオにはどんな魅力があると思いますか? クリス:僕としてはラジオ=マイライフみたいなところがあるので、いいところがちょっとわからないというか。でも、月並みな表現だけど、数ある媒体の中でもラジオはパーソナルな媒体なのかなと思います。テレビだと一対一という感じではない気がするので、そういった意味でもパーソナル感は高いのかな。 中野:確かに聴覚情報は、そういう性質がありますよね。目は閉じられるけど、耳は(手を使わないと)ふさげないですよね。耳は私たちが人間に進化する以前、哺乳類として暗い夜の森を徘徊していた頃から研ぎ澄まされてきた感覚なので、親密になろうとするときにすごく使うんです。クリスさんが話されたように、ラジオはより近しいとか、より個人的な情報を伝えるために、すごくいいモダリティの感覚情報なんですよね。 聴覚情報は視覚情報と違い、うそをつくとすぐにバレてしまう性質があるという。 中野:聴覚情報と視覚情報で「うそを見抜いてください」という実験をすると、聴覚情報のほうが見抜かれやすいんです。 クリス:それは声がうわずったりするからですか? 中野:そういうこともあるだろうし、いつもと違う波長の声が入っていたり、おそらく口ごもったり、間の取り方とか、否定しようと思ってかぶりぎみで答えてしまうとか、そういうことも含めて「この人は本当のことを言ってるのかな?」と違和感を覚えて、「信用できるかな」と思うみたいなんです。 クリス:なるほど。ラジオで話している人はフリートークをするときと、台本を読むときがあるけど、台本を読んでいるときは「こいつはそんなこと思ってないな」とか伝わってるのは、なんとなくわかるような気がする。僕もよく言われるんですよ。 中野:(笑)。 クリス:たまに番組をしていて、「『この曲、最高ですね』とか言っているけど全然思ってないでしょ」ってコメントがくるみたいなことですよね(笑)。見透かされてるのかなって。

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(2020/09/07)