トヨタ・グランエースが“本質”を磨き込むべき理由とは? 真の上質さを考えたい(GQ JAPAN)

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「アルファードとヴェルファイアがあまりにも人気なんで、もうひとクラス上のミニバンをつくったらもっと売れるだろう」と、 そんな発想から生まれたのがグランエースである、と勝手に思い込んでいたけれど、実はまるで違うようだ。 とはいえ、グランエースが“アル・ヴェル(アルファードとヴェルファイアをひとまとめにして、こう呼ぶ)”よりひとまわり大きいのは事実だ。全長が5mを切るアル・ヴェルに対してグランエースは5.3m。全幅はアルファードの1.85mを大きく凌ぐ1.97mもある。だから、キャビンはまさに広々。 おかげで、ぜいたくに設えられた3列6人掛けシートが、広い車内にポツン、ポツンと淋しく並んでいるような印象さえ受けるほど。アル・ヴェルの広さが必要にして十分であるとしたら、こちらは十分以上。そのくらいの違いがある。 でも、よくよく調べるとグランエースとアル・ヴェルではそもそもの製品の成り立ちがずいぶん異なっていることに気づく。 端的なのがそのラインナップで、たとえばアルファードのパワートレインはガソリンの2.5リッター直列4気筒、3.5リッターV型6気筒、そしてガソリンエンジン+モーターのハイブリッドと3タイプも用意されているのに、グランエースは2.8リッター直列4気筒ディーゼル・エンジン1本。グレードにしたって、エンジンごとに6~7種類が用意されるアルファードに対して、グランエースは6人乗りと8人乗りの2タイプしかない。 なぜか? アル・ヴェルは個人ユーザーが大きなターゲットなのに対して、グランエースは送迎用などのプロユースをメインターゲットに据えていることが、こうした違いを生み出しているからだ。 なるほど、アル・ヴェルの室内はたしかに広いけれど、シートを3列分使うと荷物はほとんど積めない。たとえ3列目シートを跳ね上げても、折り畳んだシートが室内の側壁にそのまま残るので、実際に使えるラゲッジスペースはそんなに広くない。だから、たとえば海外からのゲストを空港まで迎えに行くといったシーンでは、スーツケースを積むことまで考えると2~3名までの送迎が精一杯。 いっぽう、6人乗りのグランエースは3列目シートのスライド量が大きく、ここに平均的な日本人のオトナが腰掛けた状態でも、その後方に長さ90cmものラゲッジスペースが確保できる。つまり、6人掛けの場合でもドライバー+

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(2020/09/07)