名前がバラバラなぜ? 浜北駅前の三つのバス停【NEXT特捜隊】(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

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 遠州鉄道浜北駅前にあるバス停の名称がバラバラ。駅前なのに、鉄道駅と違う名称を使っている。なぜでしょうか。  駅前で生まれ育った浜松市浜北区の男性会社員(47)から静岡新聞社「NEXT特捜隊」に疑問が寄せられた。現場を訪ねてみた。  バス乗り場は駅を出てすぐのロータリーの一角にある。目の前には浜北区役所が入る再開発ビル「なゆた・浜北」が建つ。ここに設置する三つの事業者のバス停名が「なゆた浜北・浜北区役所」(遠鉄バス)「なゆた浜北」(浜北コミュニティバス)「浜北駅前」(高速バスJAMJAMライナー)とそれぞれ異なる。うち二者は駅前を名称に入れていないことから、男性は「市外の利用者にとって、乗り換えできるのかが伝わりにくいのではないでしょうか」と首をかしげる。  バス停の名称はそもそもどのように決めているのか。遠鉄バスでは事業者が決めるとし、「地名を中心に、近隣の学校や病院など公共性の高い施設の名称を付けています」(担当者)と答えた。コミュニティバスの場合は、地域住民を交えた検討会で決める。浜北区役所の担当者は「停留所付近の施設名を参考に、地域住民に分かりやすい名称にしています」と話す。  浜北駅前のバス停のケースでは、両事業者はいずれも決定に至る経緯の詳細は不明だが、「施設名を付けた方が住民の分かりやすさにつながる」と判断したようだ。旧浜北市の元職員は、遠鉄バスの駅前乗り入れが、なゆた・浜北オープンと重なったことから「完成した施設を周知させる狙いがあったのでは」と推測する。  男性は今年、両事業者に名称変更を要望した。浜松市は要望を受けて、コミュニティバスの停留所名を「浜北駅」に変更する方向で検討している。一方、遠鉄は「直近で名称変更の動きはありません」(担当者)と答えた。  男性に伝えると、「バス停名と駅名が一致すれば、交通の結節点であることが伝わり、駅の利便性が向上すると思います」と市の動きに期待を寄せた。  <メモ>NEXT特捜隊 「これ、気になる…」「おかしくないかな…」「もっと知りたい…」。読者から寄せられた情報や疑問に基づいて、静岡新聞のチーム・ネクスト(TEAM NEXT)編集委員が取材・調査を進める身近な調査報道企画。

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(2020/09/07)