大関に向けて抜け出すのは…正代、御嶽海、大栄翔 3年ぶり3関脇 大相撲秋場所13日初日(産経新聞)

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 13日に初日を迎える大相撲秋場所(両国国技館)では、正代、御嶽海、大栄翔の3関脇に注目が集まる。7月場所は全員が11勝4敗の好成績を挙げ、大関昇進の「起点」を作った。昇進の目安は「三役で直近3場所計33勝」。今場所の成績次第で、11月場所が「大関取り」になる。抜け出すのは誰か-。3人は互いを意識しながら、秋場所に向け稽古に励んでいる。(浜田慎太郎)  関脇は通常2人。3人は珍しく、平成29年11月の九州場所以来、約3年ぶりになる。7月場所で正代、御嶽海の両関脇が勝ち越し、さらに大栄翔が小結で11勝したことが高く評価され、“枠”が広がった。  大関を見据える3人は、それぞれ強みを持つ。  正代は安定感がある。今年3場所の勝利数は32で、大関朝乃山の33に次いで2番目。直近の成績は3人で最もいい。体の柔らかさを生かして相手の力を受け流す「守備力」が高く、隙を見て寄っていく機敏な動きも光る。「(大関に)上がりたい気持ちはあるけど、変に自分の相撲を崩すことにならないように」とマイペースを貫く。  御嶽海は経験で一歩先を行く。優勝2回、三役在位20場所目。すでに昇進していても不思議ではない成績で、「大関候補」と呼ばれて久しい。正代とは対照的に「連続2桁は絶対取りたい。(他の2人には)同じ三役として負けていられない」と闘争心を隠さない。  大栄翔は小気味良い突き押しや動きの良さが武器。3人の中で最も若い26歳で着実に力をつけている。先場所は横綱白鵬に快勝し、自信を得た。「大関という地位は一段、二段、違う世界だと思う。未知の世界だが、今の自分にとって最大の目標」と意気込む。  3月の春場所後、大関に昇進した朝乃山は、3人から強い刺激を受けている。「(3人は)大関を狙える力がある」と評価し、「僕も負けられない。この世界にいるならやっぱり負けちゃダメ」と壁になる覚悟を決めている。強さと魅力あふれる個性を備えた役者が土俵に増えてきた。秋の国技館が活気づく。

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(2020/09/07)