インド、新型コロナ感染者が世界2番目に モディ政権、経済活動再開急ぐ(産経新聞)
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【シンガポール=森浩】インド政府は7日、国内の新型コロナウイルスの累計感染者が420万4613人になったと発表した。ブラジルが6日に発表した413万7521人を超え、米国に次いで世界で2番目に多い感染者数となった。一方でモディ政権は経済再開の動きを強めており、人の往来が活発化することで感染拡大に拍車が掛かることが懸念されている。
インド政府の発表によると、7日の感染者数は前日から9万802人増加した。患者数が減らない理由としては、感染の中心が大都市から地方の医療態勢が脆弱(ぜいじゃく)な地域に広がったことなどが指摘されている。累計死者数は約7万1千人。
モディ政権は、感染拡大を防ぐため、3月下旬に全土でロックダウン(都市封鎖)を実施したが、経済への影響が深刻化。8月31日に発表した4~6月の国内総生産(GDP)成長率は、前年同期比で23・9%減となり、四半期ごとの数値の公表を開始した1996年以来、最大の落ち込みとなった。1億人以上が失業したという推計もある。
政府は段階的にロックダウンを解除し、経済活動の再開を促しており、7日には首都ニューデリーの地下鉄などの都市鉄道が約5カ月ぶりに運行を再開した。ただ、感染拡大が続く中での急速な行動制限緩和は、国内でも慎重な意見が根強い。
米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、世界の新型コロナ感染者数は約2700万人。最多の米国は620万人を超えている。