野党・国民党が党大会 対中方針「92年コンセンサス」維持/台湾(中央社フォーカス台湾)

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(台北中央社)野党・国民党は6日、台北市内で全国代表大会(党大会)を開き、改革に向けた新方針を発表した。対中国方針では、「中華民国憲法に基づいた92年コンセンサスを、両岸(台湾と中国)間の交流を続けるため適用する」とし、従来の路線を引き継ぐ形となった。 92年コンセンサスは、「一つの中国」について台湾と中国双方の窓口が1992年に形成したとされる合意。これを巡り、国民党内では党勢立て直しのため見直しを進めたい党中堅の江啓臣(こうけいしん)党主席(党首)と、堅持する考えの党重鎮、馬英九(ばえいきゅう)前総統らで意見が分かれており、どう折り合いをつけるかが注目されていた。 同党はこの日、発表した新たな「両岸論述」で92年コンセンサスと共に、台湾と中国が「一つの中国」をそれぞれに解釈するとした「一中各表」についても言及。国民党政権時代に「両岸が共通点を追い求め、相違点を保留にして成功した経験」と位置付けた。一方で、両岸の交流は「中華民国が存在する事実の尊重」の下で行われるべきだとし、「台湾独立と中国共産党の一国二制度に反対する」立場を示した。 従来方針の踏襲で、江主席が党重鎮の圧力にあらがえなかったとの見方が広がった。馬前総統はこれについて、92年コンセンサスを若者が理解しているとは限らないとし、「一中各表」は中国共産党に中華民国の存在を遠回しに認めさせるものだと説明した。 ▽ラクトパミン入り米豚肉輸入に反対 国民投票目指す 江主席は同日、成長促進剤「ラクトパミン」を使用した米国産豚肉の輸入解禁に反対する国民投票の実施に向け、署名運動を開始する方針を明らかにした。蔡英文(さいえいぶん)総統は国会の監督を受けず、地方自治体との意思疎通もなしに輸入解禁を決めたと訴え、人々に署名への参加を呼び掛けた。 (劉冠廷、王承中/編集:楊千慧)

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(2020/09/06)