人生の後半戦は、孤独を恐れず、孤独を楽しむ|コロナ時代 孤独の処方箋(サライ.jp)

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「孤独を楽しむ」ために必要なのは、歳を重ねても残っている力を使うこと。それが、「回想する力」だ。 “たとえ視力がおとろえて、本を読む力が失われたとしても、回想する力は残っているはずです”(同p7) 五木氏は、回想の方法をこう書いている。 “何もないところで回想の抽斗を開けるのは、そうそう簡単ではありません。しかしモノがあることで、そこから記憶が引き出される。モノはいわば、回想の憑代(よりしろ)といってもいい、だからどんなモノでも、捨てずにとっておくことには大きな意味があります。 例えば古いマッチ。(中略)そんな古いマッチを手にとると、喫茶店の風景が蘇り、友人や恋人との会話も思い出す。コーヒーでも飲みながらあれこれ思い出していたら、あっという間に半日くらいたつはずです。そして過ぎ去った日々を思う感傷とともに、なにやらあたたかいものが、心にじわーっと広がっていく。なんと幸福な時間でしょう。 だから使わないマッチを缶にため込んでおくのは、決して悪いことではない。むしろ、いいことなんです。若い人は「こんなものを取っておいて、なんの意味があるのか」「捨てればいいのに」と言うかもしれませんが、缶の蓋を開けたら、そこには回想の糸口がたくさん詰まっているわけですから。”(同p146-147) 自粛生活で、断捨離に取り組んだ人も多いと思うが、こと高齢の親にとっては、捨てられなくてため込んでいたモノは、“かけがえのない財産”となるのだ。

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(2020/09/06)