競泳リオ代表、酒井夏海「うまく試せた」 2月以来の実戦で笑顔(産経新聞)
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競泳の埼玉県SC屋外AG水泳競技大会が6日、埼玉・川口青木町公園プールで行われ、2016年リオデジャネイロ五輪代表の酒井夏海(19、スウィン美園)がオープン参加した。女子100メートル背泳ぎを1分1秒81、女子200メートル背泳ぎを2分12秒92で泳ぎ、「タイムはまだまだだけど、強化してきた部分がうまく試せた。レース中は天候にも恵まれていい試合になった」と話した。
実戦は2月のコナミオープン以来。100メートル、200メートルともにスピードに乗り切れなかったが、「久しぶりにレース水着を着て、大きい会場で泳げた。試合の雰囲気を確かめられた」と表情は明るかった。
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中は、小さな簡易プールを購入して自宅で練習を継続した。次々と大会が中止になり、「何に目標を置いて頑張ればいいか分からない」時期もあったというが、「泳げない期間があって、やっぱり水泳が好きだと思えた。マイナスの時間じゃなかった」とプラスに捉えた。
実戦がなかった期間は、苦手意識のあったターン直後のバサロキックの強化に着手。「苦しくて練習でも逃げてきたけど、今後を考えると(制限一杯の)15メートル近くまで(キックを)打てた方がタイムも伸びる」。力を入れて取り組み、この日のレースでは普段よりも2回多くキックを打った。ターン後15メートルの通過タイムも次第に上がっているといい、「今後の試合に生かしていきたい」と話した。
4月、背泳ぎで日本記録を持つ寺川綾や中村 礼子を指導してきた平井伯昌コーチのいる東洋大に進学した。新型コロナの影響で大学生ライフは満喫できていないが、10月開催予定の日本学生選手権(インカレ)が東洋大の“デビュー戦”となる。酒井は「ハイタッチとかはできないけど、インカレは学校対抗で盛り上がる大会。(ともに日本代表として高めあう)璃緒さん(白井璃緒)や月さん(今井月=いずれも東洋大)と一緒にリレーを組める機会も少ないので楽しみたい。全体的なベースアップが必要なので、土台をしっかり作って、インカレではしっかりタイムを出せるようにしたい」と次戦を見据えた。