避難所ストレスで妻が災害関連死…夫の思いと悲劇防ぐ取り組み 北海道厚真町(HBCニュース)

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 こちらは厚真町のご夫婦です。地震による土砂崩れから奇跡的に助かりながら、その後の避難生活の中で、妻が亡くなりました。こうした「災害関連死」を防ぐためには、どんな「備え」が必要なのでしょうか?  「はいどうも。(お元気でした?)まあこんなもんだ」(山口清光さん)  山口清光(やまぐち・きよみつ)さん、83歳。厚真町の仮設住宅で暮らしています。  「新しいパソコン入れた。ウィンドウズ10。見るか?パソコン買ったって言ったよ。ばあばに。別に(返事は)返って来ねえよ。返ってきたらお化けだ。でもなんとなくおさまるのさ。胸が」(山口清光さん)  今も、妻のサダ子さんがいないことに慣れません。おととしまでは、旅行はもちろん、近所にたばこを買いに行くときさえ、いつも隣にいました。  「おしどり夫婦って言われたくらいだからさ。俺が支度してたら、どっか行くと思って、先に車に乗って待ってるんだ」(山口清光さん)  58年の結婚生活を終わらせたのは、胆振東部地震でした。  「2人でベットの上にいて家内を抱きしめてダダーって、今でも思い出したくないけど、本当に奇跡的に助かったんだから」(山口清光さん)  自宅の裏山が崩れたものの、土砂の直撃をまぬがれ、夫婦ともども命をとりとめました。しかし、避難所に身を寄せた後、サダ子さんが、胃の痛みを訴え始めます。  地震から12日後。サダ子さんは避難所の風呂で倒れ、そのまま息を引き取りました。  「俺が(風呂に)行けって言ったから命を落とした。いまだにそれは残ってる。言わなければよかったなって」(山口清光さん)  地震や台風などの災害で強いられる、不自由な避難生活。その疲労やストレスが原因で命を落とす「災害関連死」が、全国で数多く報告されています。  サダ子さんについても厚真町は、「地震によるストレスの影響」だとして、「災害関連死」と認定しました。  「(サダ子さんは避難所で)ごろ寝が1週間くらい。枡の中みたいなかたちで。ストレスたまるのも無理もない」(山口清光さん)  災害関連死を防ぐため、厚真町は、避難所の備えを見直しました。  「ほとんどが胆振東部地震後に増えたもの。災害を防ぐことは難しいけれども、それに対して備えることは僕らにできることなので」(厚真町総務課情報防災グループ・起田淳主幹)  備蓄庫には、およそ1000

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(2020/09/06)