としまえん閉園の心理描写 「エモさ」は主観か、客観か【ネットメディア時評】(J-CASTニュース)

【リンク先抜粋】
 東京・練馬区の遊園地「としまえん」が閉園した。  94年にわたる歴史もあって、新旧メディアを問わず、その終焉を伝えた。なかには、感情を揺さぶる「エモい記事」も数多い。今回は、そんなネットメディア記事に焦点を当ててみよう。 【画像】としまえん最後のインスタグラム投稿 ■行ってみた、座談会、スタッフの半生...  王道の「行ってみた」で攻めたのは、ロケットニュース24。としまえんの公式キャラクター、豚の「カルーセルちゃん」に編集部員5人が扮して訪問した。サイト創設者Yoshio氏(練馬出身)が「初体験」(あひるねこ記者)、「幼い頃に1度だけ遊びに来たことがあるようなのだが、正直その時の記憶は1ミクロンもない」(P.K.サンジュン記者)といったメンバーも引き連れ、閉園日(2020年8月31日)の盛況ぶりを伝えている。初訪問ならではの「気づき」が、エモさに新鮮味を添える。  体験ではなくて、記憶に忠実だったのは、デイリーポータルZの「ありがとう『としまえん』!みんなで思い出を語り合った」。北村ヂンさんを進行役に、練馬出身のウェブマスター・林雄司さんらが、座談会形式で語る。現役アトラクションのみならず、アフリカ館(1998年閉館)にも触れ、思い思いの「あの頃のとしまえん」を振り返っていた。  これらが「主観型のエモ記事」だとすれば、エピソードを紡いだ「客観型のエモ記事」もある。朝日新聞のウェブメディア「withnews(ウィズニュース)」では、運営スタッフの半生をたどった。  勤続40年の事業運営部長は、カルーセルエルドラドをめぐる「ある事件」を紹介。乗り物のメンテナンスを36年間続けてきたスタッフは、閉園を前にした複雑な思いを吐露する----。  これらの記事を手がけたのは、練馬出身の中井なつみ記者。取材記事とは別に、成人式やアルバイトも経験した、としまえんへの思い出をコラムとして出している。地元住民と記者目線での「書き分け」を見比べるのも面白い。

続きはこちら

(2020/09/06)