怒涛の16ビートが炸裂するタワー・オブ・パワーの傑作『ライヴ・アンド・イン・リビング・カラー』(OKMusic)

【リンク先抜粋】
ベトナム戦争の意味と黒人差別が全米中の問題となり、若者たちは既成の道徳や体制側の政治に大きな疑問を抱くようになる。それが1960年代という時代で、西海岸のサンフランシスコでは愛や平和をスローガンに、ヒッピー文化に代表される多くのカウンターカルチャーが花開いていく。それは当時のロッカーたちにも影響を与え、ジェファーソン・エアプレイン、クイックシルバー・メッセンジャー・サービスなどはフラワーチルドレンらの動きにも呼応し、大きなムーブメントとなっていく。 このムーブメントは自然回帰の運動とも同調し、グレイトフル・デッドをはじめサンフランシスコで活躍する多くのロックグループが、フォークやカントリーなどに影響された土臭いサウンドに転身する。しかし、黒人白人を問わず若者が集まる場所なので、ビートの効いた激しい音楽を要求する場合も多く、R&Bをベースにした白黒混合のグループも少なくなかった。その中でラテン風味を前面に押し出したサンタナや、ジェームズ・ブラウンとマイルス・デイビスを範にしたスライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンらは、まったく新しいスタイルのダンサブルなロックを創造し、西海岸のリスナーを熱狂させていた。

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(2020/09/06)